アメリカ陸軍航空軍では、戦闘機編隊の最小単位2機をエレメントと呼称していた。アメリカ海軍のジョン・S・サッチ少佐が考案した相互支援の戦術であるサッチウィーブは、機織りのように互いに交差するようにS字の旋回(スラローム)を繰り返すことで、敵機に後方を取られても編隊僚機がその敵機の後ろに付くことができた。それまでの戦術とは異なり、サッチウィーブでは状況次第でどちらが支援に回っても構わず、より効率的な攻撃ができた[1]。 日本陸軍は、ロッテとシュヴァルムをひと括りにし主に「ロッテ戦法」と呼称、また2機1組のロッテを「分隊」、4機1組のシュヴァルムを「小隊」と定義していた。陸軍航空部隊において基幹となる実戦飛行部隊たる飛行戦隊にて、その編制は1個分隊(計2機のロッテ)が2隊で1個小隊(計4機のシュヴァルム)を、その3個小隊で1個中隊(計12機)を、3個飛行中隊(計36機)と戦隊本部機からなる。 1