アオサギという鳥が好きだ。日本中で見ることのできる、とても身近な野鳥でありながら、大きな体をもち、翼を広げれば全長は1.5メートルにもなる。あまり人や外敵を恐れぬ泰然とした佇まいにも目を奪われる。目元から冠羽へとつながる濃紺の模様や、長い首を彩る斑点、くすんだ青灰色の色合い…。いわゆる「サギ」として連想する真っ白な羽のシラサギ(実はこれは種の名前ではなく、ダイサギ・チュウサギ・コサギらをまとめた通称なのだが)とは一線を画する、野性的な美をアオサギはその身にまとっている。 そのルックスに恥じず、アオサギの暮らしはワイルドだ。魚や虫や甲殻類だけでなく、時には同じ鳥類や小型哺乳類まで捕食する。「張り詰めた弓」のようにジッと動かないかと思えば、突如として矢のような瞬発がひらめく。長い首を素早くのばし、鋭いくちばしで獲物を捉えるのだ。堂々たる巨体の優雅さと、刃物のような攻撃性を兼ね備えたアオサギを眺
アオサギがこれほど脚光を浴びる時が来ることを、誰が予想しただろう。 アオサギ、漢字で書くと「蒼鷺」。分類はペリカン目サギ科アオサギ属。アジア・ヨーロッパ・ アフリカに広く生息し、日本でも川や干潟や公園の池など、あらゆる水辺で姿を見ることができる。ヘビのように長い首、すらりとした足、長く太いくちばし、シラサギとは違う青みがかったグレーの体が特徴だ。 外見に劣らず、アオサギの暮らしはワイルドだ。魚や虫や甲殻類だけでなく、時には同じ鳥類や 小型哺乳類まで捕食する。「張り詰めた弓」のようにジッと動かないかと思えば、突如として矢のような瞬発がひらめく。長い首を素早くのばし、鋭いくちばしで獲物を捉えるのだ。堂々たる巨体の優雅さと、ナイフのような切れ味を兼ね備えたアオサギを眺めていると、「鳥は“恐竜の子孫”ではなく、“恐竜”である」という最新科学の結論に、いっそうの説得力を感じられないだろうか。 かよう
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