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ブックマーク / radio-critique.cocolog-nifty.com (3)

  • 『リベラシオン』紙の『この世界の片隅に』評を訳してみました。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!

    『この世界の片隅に』:台無しにされた人生の夢 モーリス・シャピュイ このすばらしいアニメーション映画で、片渕須直は、戦時下日における夢想家とは何かを問うている。 細心の注意を払って町や建物や時代やそこに生きる人々の仕種を忠実に再現している『この世界の片隅に』は、単なる自然主義の名作映画に見えるかもしれない。しかし、この映画は、それ以上にはるかに野心的な映画である。もちろん、百貨店のひとつひとつの店構えの細部は素晴らしく、片渕須直監督は、あのリアリズムに到達するために資料を何箱も何箱もひっくり返した。しかし、このことによって忘れてしまうかもしれないが、この映画がとりわけ人の心を打つ理由は、映画を貫き、映画に命を与え、同じように若いすずの心を揺さぶった情熱的な疑問である:夢が何かの役に立つのか、兵器の音が轟く中で想像力に何の価値があるのか? ゆえに、『この世界の片隅に』は、優しく若い男性と思

    『リベラシオン』紙の『この世界の片隅に』評を訳してみました。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!
    navix
    navix 2017/09/13
    「この映画がとりわけ人の心を打つ理由は、映画を貫き、映画に命を与え、同じように若いすずの心を揺さぶった情熱的な疑問である:夢が何かの役に立つのか、兵器の音が轟く中で想像力に何の価値があるのか?」
  • 『ル・モンド』紙の『この世界の片隅に』評を訳してみました。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!

    『この世界の片隅に』:戦時下日の主婦の白昼夢 小さな物語と大きな歴史を混ぜ合わせる片渕須直のアニメ映画 マチュー・マシュレ 『ル・モンド』からのアドバイス——見逃してはならない 日のアニメーションの大きな力のひとつは、そのリアリズム的なアプローチであり、それは空想を描写する場合にもおよぶ。その点で、アヌシー国際アニメーション映画祭の審査員賞受賞作である『この世界の片隅に』という長編映画が最も際立っているのは、1930年代から原子爆弾投下後の1945年の降伏までという、日史の運命の13年間を、ひとりの控えめな女性という存在、ひとりのぼんやりとした若いを通して振り返る強烈な野心においてである。 漫画家・こうの史代の漫画を原作とするこの映画は、57歳の控えめなアニメーターであり、例えば宮崎駿や大友克洋の演出補を務めた、片渕須直の最新監督作である。彼はいくつかの知られざる作品を手がけており

    『ル・モンド』紙の『この世界の片隅に』評を訳してみました。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!
    navix
    navix 2017/09/09
    「この映画は、最もありふれた行動や家事や感情を初めとする小さな物語と、大きな歴史とを結びつける驚くべき力を持っている」
  • ロサンゼルス・タイムズ紙のケネス・トゥーランによる『この世界の片隅に』評を訳してみた。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!

    映画評 『この世界の片隅に』。秩序ある世界が一変する様子を描く秀逸な作品 ケネス・トゥーラン 『この世界の片隅に』は、その言葉の響きどおり心地よい作品だ。その心地よさが終わるまでは。 アヌシー国際アニメーション映画祭の受賞作であるこの日の長編映画は、地味な傑作であり、片渕須直による脚・監督の、驚くほど胸を打つ日常の叙事詩である。片渕は宮崎駿の弟子で、この巨匠の『魔女の宅急便』で演出補を務めた。 片渕は、労を惜しまずに日常生活の美しさと静かな詩情を恭しく賞賛し、そのすべては気付かぬうちに第二次世界大戦中の平均的日人の忍耐と犠牲に捧げる作品へと変わってゆく。 実際、労を惜しまなかったことは、作品の半分どころの話にとどまらない。というのも、片渕はこの物語の細部の調査に6年を費やし、細部を正しく作画する裏付けのために、1945年の原爆で中心部が破壊された広島と、その隣の呉の写真を4000枚以

    ロサンゼルス・タイムズ紙のケネス・トゥーランによる『この世界の片隅に』評を訳してみた。 - ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!
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