ナチス親衛隊のSSマークに酷似した旗を振った問題で解散し、スポーツバーで応援を続けるガンバ大阪のサポーター「スレッジハンマー・ブロス」の元メンバー。記者に「ナチスへの信仰や政治的な意図がなかったことは分かってほしい」と訴えた=大阪市内で、川平愛撮影 ドアを開けると熱気がこもっていた。7月29日、大阪市内のスポーツバー。J1大阪ダービーでガンバ大阪がセレッソ大阪に逆転勝ちすると、約30人が歓喜して抱き合った。 彼らは解散したガンバサポーター「スレッジハンマー・ブロス」。4月の試合でナチス親衛隊のSSマークに酷似したデザインの旗をスタジアムに持ち込み、10~50代の83人全員が無期限出入り禁止になった。今は、この店で応援を続けている。 先の大戦でナチス・ドイツがユダヤ人を大量虐殺した「ホロコースト」。忌まわしい記憶を呼び起こす旗がなぜ振られたのか。私は関係者を捜し歩いた。
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