米沢市教委は20日、市立小学校で2年前、担任教諭の体罰により不登校になった当時5年生の男児と母親から今年4月に400万円の損害賠償請求を受け、「精神的苦痛を与えた」として慰謝料など230万円を支払うことで和解に合意したと発表した。 市教委によると、小規模小学校で10年10月下旬のビデオ視聴の授業中、視聴態度が集中せず改めない男児に対し40代の男性担任教諭が平手で1回頭をたたいた。4日前の算数授業中にも間違えた答えを直そうとしない男児の頭を拳で軽くたたいたという。 2件とも母親に報告し、同教諭と校長らが謝った。しかし徐々に不登校の傾向が見られるようになり、母親が11月末に県内の専門医に診せたところ「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の診断書が出された。翌12月から、中学生になった現在まで月1回程度の医師のカウンセリングを受けているという。 男児は同年4月に転居のため中規模小学校から転