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栗原裕一郎とbookに関するneaniasのブックマーク (11)

  • 浅田彰に始まって、東浩紀に終わる・・・のか?~『ニッポンの思想』 佐々木 敦著(評者:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン

    書は、80年代から現在まで、30年間ほどの限定された期間におけるわが国の「思想」の「変遷」を追ったものだ。 タイトルの「ニッポン」というカタカナ表記がまず目につく。具体的には、「ニューアカデミズム」発生以降、「ゼロ年代」というコピーがはびこる現在までが扱われているのだが、この前後において「日の思想」の歴史には「切断」が存在していると考えられており、その「切断」で切り取られる期間が「ニッポン」と呼ばれている。 言い換えると、ニューアカ以降ゼロ年代までの「思想」は、ある種、異例な状態にあったが、その状態はそろそろ終わる(「切断」される)という主張が、「ニッポン」というカタカナにはこめられているのである。 表面的にはそれなりの「変遷」がありつつも、「ニッポン」で表象される「思想」を貫通していることとして、著者の佐々木敦は4つのキーワードを導入する。 「パフォーマンス」「シーソー」「プレイヤー

    浅田彰に始まって、東浩紀に終わる・・・のか?~『ニッポンの思想』 佐々木 敦著(評者:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 2008-09-07 - おまえにハートブレイク☆オーバードライブ

    文芸評論家で筑波大学教授の黒古一夫氏から『〈盗作〉の文学史』への批判をいただいているのでお応えします。http://blog.goo.ne.jp/kuroko503/e/94af3f5ece4af8e5bd75d557365ffef3http://blog.goo.ne.jp/kuroko503/e/a976529599922b1ed7d3506ec85af535黒古先生がお書きになったという豊田清史(井伏鱒二『黒い雨』は盗作だ! と言いだした人)批判を確認してからと思っていたのですが、小谷野敦氏が反論というか批判というか罵倒を出されてしまったので取り急ぎ。http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080906 「文壇」では周知という「戦後文学の巨人」の「盗作」についてそれに僕の知る戦後文学の巨人による「盗作」問題(多くの文壇関係者には周知のこと)について1行

  • 『〈盗作〉の文学史』装丁&目次 - 2008-06-20 - おまえにハートブレイク☆オーバードライブ

    ■『〈盗作〉の文学史』装丁&目次 装丁の見画像が「新曜社通信」に上がっていたのでパチってきました。タイトルの「盗作」を「〈盗作〉」とカッコ付きにして、副題を「市場・メディア・著作権」に変更しました。 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_ccae.html それにしても、エントリのタイトルで書名を思いっきり間違えておられますなあ(笑)>新曜社担当者さま。 ×『〈盗作〉の文化史』 ○『〈盗作〉の文学史』 (修正されました。ありがとうございます) 目次はこちら↓ですが、以下のpdfからは若干、修正されています(たいして変わってませんが)。あとで手持ちのファイルを修正してアップ……と思ったのだけれど、決定バージョンのゲラとかその他が手元に何にもないことに気づきました。わはは。出たらあらためてアップします。 『〈盗作〉の文学

  • だけど、メリーゴーラウンドは守られた~『なぜ、子どもたちは遊園地に行かなくなったのか?』 白土健・青井なつき著(評:栗原裕一郎)【奨】:日経ビジネスオンライン

    横浜ドリームランド、向ヶ丘遊園、行川アイランド……、ある世代以上にはなじみの深い遊園地、テーマパークだ。しかしみな、2001年から02年にかけて閉園してしまった。渋谷の東急文化会館最上階にあった五島プラネタリウムも、役割を終えたとして2001年に閉館している。2005年には小山ゆうえんちも45年の歴史を閉じた。 1983年の東京ディズニーランド(TDL)のオープン以降、民間と地方公共団体のタッグ、いわゆる「第三セクター」により雨後の竹の子のように全国各地に開設されたテーマパーク類も、2001年の段階で37カ所が経営破綻し閉園したという。 2001~02年は「遊園地、終わりの季節」として記憶されてもいいくらいの勢いである。 第三セクターのテーマパークはさておき、これらの老舗遊園地が開園したのはおおむね1960年代。「三丁目の夕日」(いい映画でしたね)で描かれたような、高度成長期にまさに差しか

    だけど、メリーゴーラウンドは守られた~『なぜ、子どもたちは遊園地に行かなくなったのか?』 白土健・青井なつき著(評:栗原裕一郎)【奨】:日経ビジネスオンライン
    neanias
    neanias 2008/05/27
    「林卯吉郎」興味あるなあ、地元の人の評伝とかないのだろうか
  • 「創造階級」と「ニコ動」の落差~『自由に生きるとはどういうことか』 橋本努著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    最近「自由」が流行っている。 もっとも、若手人文系学者界隈でだけ、だが。 さて書も、期待される若手人文系学者のひとりに数えられるだろう著者が「自由」について論じた一冊で、「自由」という理想が戦後どのように変遷してきたかを、象徴的なサブカルチャー作品を節目に置くことでコンパクトに概観したものだ。 象徴的作品(存在)として置かれているのは、田村泰次郎『肉体の門』、デフォー『ロビンソン・クルーソー』、岡林信康、『あしたのジョー』、尾崎豊、『エヴァンゲリオン』などで、それぞれの作品(存在)で求められていた「自由」という理想の内実を、同時代の思想とシンクロさせ読み解くというのがアプローチの基線である。 終戦から現在までを5つの章で区切り、各章でそれぞれの時代の「自由」のあり方が論じられる。簡単にまとめると、 終戦直後=「エロスの解放」(『肉体の門』×坂口安吾『堕落論』) 1940-60年代=「市

    「創造階級」と「ニコ動」の落差~『自由に生きるとはどういうことか』 橋本努著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
    neanias
    neanias 2008/02/20
    積読中の本だ、これ。
  • あの「偽装」くらいでは驚けない~『鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ』 吾妻博勝著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    ようするに、おれたちは、ホンモノのべ物なんてひとつとして口にしちゃいないのだ。 書は、最近報道が絶えない「品偽装」問題について、著者の身の安否が気遣われてしまうほどに一切合切暴いている、まさに「ブラック」な一冊である。タイトルは「魚」にフォーカスされているけれど、肉、野菜、米とほぼ全般をフォローしている。 あの『マンガ嫌韓流』の版元ということで、キワモノと決めつけられているフシのある晋遊社ブラック新書だが、新書後発組としてはなかなかの健闘ぶりを示している(といってもまだ3冊目ですが)。 出版社のブランドイメージでを判断する人って意外と多いのだけれど、中身を書くのは出版社じゃないですからね。最終的には著者次第、創刊ラインナップの多根清史『プレステ3はなぜ失敗したのか?』も生真面目な佳作だったし、書も、扇情的なトーンはあるものの、著者のこれまでの仕事、およびに対する真摯さと造詣の

    あの「偽装」くらいでは驚けない~『鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ』 吾妻博勝著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 天皇を訴えた男~『吾輩は天皇なり』 藤巻一保著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    いきなりですが問題です。 Q:天皇を訴訟することはできるでしょうか? 終戦直後の一時期、昭和天皇の人気が異様に高まる「天皇ブーム」とでもいうべき現象があった。昭和21年(1946)2月から行なわれた全国巡幸で人々が見せた熱狂のことだ。 小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社)の表紙に使われている、中折れ帽を右手に国民に挨拶する昭和天皇の後ろ姿の写真、あれは広島巡幸のときのものだ。この広島巡幸の映像をYouTubeで見たことがある。天皇が壇上に登った瞬間、人々がどぉっと沸きたつその光景は、たしかに熱狂と呼ぶにふさわしいものだった。 「天皇ブーム」と平行して、「ニセ天皇ブーム」というものも起こっていた。「我こそはホンモノの天皇である!」と訴える者が続々と現われたのだ。保阪正康の著書に『天皇が十九人いた』(角川文庫)というタイトルがあるけれど、その数、20名を超えていたともいわれる。 さて、冒頭

    天皇を訴えた男~『吾輩は天皇なり』 藤巻一保著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 缶ビール以外は見ないふり?~『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』 魚柄仁之助著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    『日経ビジネスオンライン』の読者諸兄は料理などするだろーか? と著者の口調をまねて書いてみましたが、そんなの、人それぞれに決まってますわな。 メシなんぞつくってる時間もないしえれば何でもいい、という向きのために解説すると、書の著者・魚柄仁之助は、「」に関心を持つ、主に自炊派の人々の一部からカリスマのごとく崇められる文化研究家である。 ようするにすごい人物であるわけだが、何がすごいって、まずルックスがすごい。 隻眼の痩身に、伸びるにまかせたロン毛の、仙人というか落ち武者というか難民というかルンペ……、あ、いやいや、ともかく、現代ニッポンにおいては規格外れのたたずまいであり、容赦のない異彩を放っている。 風体に劣らず(というかこちらが筋なんですが)、にかんする“思想”もユニークである。 代表作のひとつに『ひと月9000円の快適生活』(飛鳥新社、97年)というがある。そこいらにあ

    缶ビール以外は見ないふり?~『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』 魚柄仁之助著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 他人に評価される技術〜『いつまでもデブと思うなよ』岡田斗司夫著(評:栗原裕一郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンラ

    さすがはオタキング、読ませ巧者だ。面白い。が、当に面白くなるのは、読み終わってからである。コクが満点、というかありすぎ。 著者のブログによると現時点で16万部出ているそうで、すでにベストセラー射程内、このタイミングで内容紹介なんかしても間抜けだから(みんなもう知ってるでしょ?)、少し踏み込んでみたい。 さて、いきなり結論めくが、書は二面性を備えた書物である。具体的にはこうなるかな。 1年間で50キロやせた「レコーディング・ダイエット」の手引きおよび体験録という実用書的側面 「見た目主義社会」に対する(身を挺しての)社会批評的側面 断っておくと、私はBMIが19前後の標準体型でダイエットの必要はとくになく、したがって実用書としては読んでいない。 初っ端、第1章で岡田は、日社会はもはや「見た目主義社会」になっていると断言する。イケメンのほうが有利とかってレベルじゃなく、「見た目の印象」が

    他人に評価される技術〜『いつまでもデブと思うなよ』岡田斗司夫著(評:栗原裕一郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンラ
    neanias
    neanias 2007/09/28
    この書評は見事。岡田斗司夫論としても白眉ではないか。
  • 刑務所で稼いで被害者に償え!~『この国が忘れていた正義』 中嶋博行著 (評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    2時間30分 前世紀の終わりくらいから、犯罪者を取り巻く環境と世論が大きく変わりはじめた。少年法と刑法39条をめぐる問題である。 少年法も39条も同一の理念に貫かれていた。大雑把にいうとそれは、子供や狂人は責任を負えるだけの理性を備えておらず、したがって「人間」じゃないから、人を殺そうが何をしようが手厚く庇護して矯正してあげなければいけないというものだったわけだが、そのコンセンサスが揺らぎだしたのだ(芹沢一也『ホラーハウス社会』講談社+α新書などを参照のこと)。 大きな要因のひとつは、「犯罪被害者」という存在が“発見”されたことだった。 加害者の「人権」は至れり尽くせりなほど守られるのに、被害者(およびその遺族)のほうは、被害を受けた当事者だというのにないがしろにされ、極度に不条理な状況にさらされていることが表面化しだしたのだ。 きっかけとなったのは地下鉄サリン事件や酒鬼薔薇事件だが、犯罪

    刑務所で稼いで被害者に償え!~『この国が忘れていた正義』 中嶋博行著 (評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • おまえにハートブレイク☆オーバードライブ 『マリ・クレール』の時代〜かつて女性ファッション誌に「教養」が載っていた

    ■『マリ・クレール』の時代〜かつて女性ファッション誌に「教養」が載っていた 04:49 http://d.hatena.ne.jp/Tigerlily/20060616#p1 経由で http://d.hatena.ne.jp/andy22/20060513/p3 を読み、まさにその『マリ・クレール』を主題に書いたボツ原稿があったのを思い出したので載せときます。 現在続々刊行中の「教養」をテーマとする某シリーズ書籍の一冊に書いた原稿です。「教養」で四、と頼まれたコラムのうちの一。 クライアントが設定していたお題は、「教科書という制度」「脳と記憶」「女性と教養」「21世紀の教養」。 結果、全部ボツ。 おっとー、いっそ気持ちいいねえ! で、ボツの理由だが、なんと「気にわない」。 いや、四もあってそれぞれぜんぜんテーマが違うのだし、具体的にどこが問題か指摘してくれないと直しようがないと訊

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