まずは、毎月契約数のチェックを確認している電気通信事業者協会(TCA)の契約数推移。これを日本の総人口で割れば、単純な「契約数上の」普及率は算出できるはず。日本の人口は【総務省統計局】などから該当する年月のものを取得し、計算したのが次の図。 年次ベース(2009年は5月のもの)でグラフ化したが、今世紀に入ってからやや伸び率が低下しているものの、右肩上がりであることが分かる。ただしこれは自動車電話も含むこと、さらに「契約数」であって「保有・利用数」ではないこと(一人、1グループで複数保有している場合など)もあり、普及率という考え方ではあまり正確とは言いがたい。 そこで政府関連機関のデータをあたってみることにした。まずは【内閣府の消費動向調査】。2002年以降の年次(3月末)データではあるが、携帯電話の普及率が掲載されている。こちらは2人以上の世帯限定の値。計測開始年度がやや新しいのが残念だが