ここ数年でタクシー料金の値上げが続いていたなか、2017年1月30日から東京都23区、武蔵野市、三鷹市で初乗り運賃を約1キロ410円となる値下げに踏み切った。タクシー業界は、「配車アプリ」や「ライドシェア(相乗り)」で世界的にシェアを広げる米 Uberなどの新興企業の参入を脅威として顧客獲得に向けた新たな取り組みを模索している。2020年の東京五輪・パラリンピックでタクシー不足が予想され、来年度には配車アプリを応用して他人同士をタクシーで相乗りさせる「相乗り営業」について都市部で解禁できるかどうか検討が開始された。Uberやライドシェアサービスの本格参入を前に、タクシー業界は新たな転換期を迎えつつある。帝国データバンクは、2017年4月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)の中から、2016年(2016 年 1~12 月期)決算の年収入高が判明した国内タクシー業者3