●英国中銀が利上げ見送り 英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)は9月21日の会合で、政策金利を5.25%に据え置くと発表し、2021年12月の会合から続いた利上げが14回連続でストップした。 【こちらも】イスラエル・ハマス紛争、市場への影響は!? 英国経済の減速と鈍化を受けてのことだが、ベイリー総裁は利上げがまだ終了していないことを強調した。会合は5対4の僅差で決まり、5.5%への利上げを主張する委員もいた。 一時は消費者物価指数(CPI)が前年同月比10%で上昇していた英国は、先進国で最も貧困化しているとも言われている。 英国の状況は、日本や他国にとっても対岸の火事ではないのだろうか? ●貧困化する英国 9月に発表された5-7月の賃金は前年比7.8%上昇し、実質賃金も22年3月以来のプラスへと転じた。一方で、失業率は4.3%と高い水準にあり、2021年7‐9月以来の高さとなって