【北京=川越一】中国国営新華社通信などによると、中国雲南省の省都、昆明市の昆明駅で1日夜、刃物を持った集団が通行人らを襲撃する無差別殺傷事件が発生し、少なくとも2人が死亡、約20人が負傷したもようだ。公安当局が犯人5人を射殺したとの目撃情報もある。 現地からの報道によると、犯行グループは同日午後10時40分(日本時間同11時40分)ごろ、駅前の広場やチケット売り場などで、突然、周囲の市民らを無差別に切りつけた。負傷者1人が搬送先の病院で死亡。公安当局は死者は2人としている。公安当局が現場に駆けつけた後、銃声が聞こえたとの目撃情報もある。 犯行グループの人数などは不明だが、全員がそろいの全身黒の服装をしていたという。また、犯行グループの中に女性がいたとの情報もある。 中国は全国人民代表大会(全人代=国会)の開幕を5日に控えており、事件をきっかけに、国内の警戒体制が強化される可能性も否定できな