「最初は気が狂っていると思われる。次に待っているのは戦いよ。だけど突然、あなたが世界を変えるの」。血液検査サービス会社、米セラノスのCEO(最高経営責任者)エリザベス・ホームズ氏は先日、このように語った(関連記事「47億ドルの資産を持つ世界最年少の女性ビリオネア」)。 だが世界を変えようとするなら、ホームズ氏はまず自分の考えを変えなければならない。この2週間あまり、ホームズ氏はメディアから集中砲火を浴びている。彼女が自社開発したと誇る血液検査技術は眉唾物だというのだ。 セラノスはシリコン・バレーの最も著名な「ユニコーン」の1社だ。「ユニコーン」とは、評価額が10億ドル(約1200億円)を超える、設立間もない未上場企業を指す。セラノスは、米国内だけで750億ドル(約9兆円)を超える血液検査市場に一石を投じることを目論んでいる。最近、投資家から4億ドル(約480円)の資金を獲得し、その評価額は