有馬家は、もともと大河ドラマ「軍師官兵衛」にも登場する赤松氏の一族でした。室町時代、温泉で有名な摂津の有馬郡が領地となって有馬を名字にしました。 藩祖の則頼は、秀吉に見いだされ、関ケ原の戦いのときは東軍として戦います。息子の豊氏(とようじ)は、大坂の陣で徳川方として活躍し、徳川様から久留米をいただき、21万石の藩主となりました。私で16代目です。 松竹新喜劇の「はなのお六」というお芝居で、顔を真っ白にぬりたくった殿さまが出てきます。志村けんさんの“バカ殿さま”のルーツとも言われていますけど、あれは有馬のお殿さまらしいです。お前んちの先祖が出てるぞって言われて見に行きました(笑)。 変な描かれかたをするのは、歴代藩主のなかに変わり者がいたからでしょう。お堀をプール代わりにして、侍女たちと一緒に泳いだ方もいます。 そのかわり、異能の人もいます。7代・頼ゆきは数学の大家でした。当時では最高レベル