ドイツ銀行の株価が3日、過去最安値を更新した。クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)に再建に向けた決定的な解決策を見いだすよう迫る圧力がさらに増した。 貿易戦争拡大が世界の株式相場の重しとなりユーロ圏の金利上昇の見通しも不透明になる中で、欧州の銀行株は幅広く下落。ドイツ銀株は一時4%安となり、初めて6ユーロを下回った。 ゼービングCEOは新たな再編計画を提示すると約束している。事情に詳しい関係者によれば、7月末までの発表を目指している。新計画には株式トレーディング部門の大規模な削減が盛り込まれるだろうと別の関係者が述べた。 キアン・アボホセイン氏らJPモルガン・チェースのアナリストはリポートで、削減の中心は米国の金利と世界の株式関連だろうと記述。ドイツ銀は「小細工」をやめて、「どの事業を閉鎖して資産を減らしコストを削減するかの客観的な決定」をすることが必要だと指摘した。