2024年3月、東京から加賀温泉駅まで新幹線1本で行けるようになった。そこで、加賀に魅せられて山中に住居を構えた米国人記者が、旅行者の視点で3つの温泉街をまわってみた。 加賀市は、日本海に突き出す緑豊かな石川県の南西端にある。市を構成する各町には現代アートや建築と並び、伝統工芸が盛んだ。 そのうち、片山津、山代、山中の3つの町は温泉が有名だ。数百年前、僧侶や廻船商人らはこうした温泉を巡礼して心身を癒やした。17世紀(江戸時代前期)の俳句の師、松尾芭蕉もこの地を訪れて2句を詠んでいる。 毎年秋、日本人の観光客は燃えるような紅葉とズワイガニ目当てに加賀の三温泉郷にやってくる。しかし東京から容易に行ける旅行先ではなかったため、当地を訪問する外国人観光客はほとんどいなかった。 それもいまは昔の話だ。2024年3月に北陸新幹線が延伸し、加賀温泉駅にも停車するようになった。いまは東京-加賀間が新幹線1
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