【ワシントン共同】バイデン米政権(民主党)は25日、南部ジョージア州で3月に成立した選挙関連州法に黒人らの投票権を事実上制限する「人種差別的な条項」が含まれているとして、条項の執行禁止を求めて同州連邦地裁に提訴した。共和党主導の各州では同様の州法が相次ぎ制定。民主党が投票権拡大を目指してまとめた連邦法案が今月共和党に阻止され、裁判に踏み切った。 ジョージア州法は期日前や郵便投票の期間短縮、投票箱の削減、身分証明の厳格化が柱。司法省は声明などで法の下の平等などを保障した憲法規定に触れながら「黒人有権者に差別的な影響があると知りながら立法化した」と指摘した。