印刷 関連トピックス北方領土 北方領土の国後島北部の海上で21日夜、日本人男性が国境侵犯の疑いでロシア国境警備局に拘束された。情報筋によると、国境警備局が22日に同島の古釜布(ユジノクリリスク)に移送して調べており、男性の名前はクリヤマ・ケイスケで37歳という。ロシアのビザは持っていなかった。同局によると、男性はエンジンのないゴムボートに乗り、狩猟用ナイフとピストルを所持していたという。 北方領土では、日本人がロシアのビザを取得してサハリン経由で渡航するケースが相次ぎ、日本政府が自粛を呼びかけている。(モスクワ=副島英樹) ◇ 日本外務省は22日、在京ロシア大使館に対し、拘束された日本人男性の安全確保と早期釈放を要求した。伴野豊外務副大臣は記者会見で「北方領土問題に対する我が国の法的立場と相いれず遺憾だ」と述べた。