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ブックマーク / book.asahi.com (4)

  • コラム別に読む : はなちゃんのみそ汁 [著]安武信吾・千恵・はな - 佐々木俊尚〈ジャーナリスト〉 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■代替医療への葛藤と切実さ がんで亡くなった33歳の母親の闘病記。事を玄米中心に切り替え、遺(のこ)された5歳の娘には、ひとりでも生きていけるようにと事の大切さと料理方法をていねいに教えていく。そしてそれを支える新聞記者の夫。ていねいな筆致で描写され、感動的なだ。 しかし書は単なる感動実話に終わっていない。 夫婦は代替医療を試み、「ブラックジャック」と呼ばれる医師にたどり着く。診療の後に黒い液体を点滴されると、嘘(うそ)のように長年の肩の痛みが消えたが、内容物を医師は教えてくれない。これにがんセンターでのホルモン医療を加えて、がんはいったん消滅する。 奇跡のようなできごとから夫婦は玄米や野菜を中心にした事療法に目覚める。だがそれを過信しては病院に足を運ばなくなり、「血を抜かれると免疫力が落ちる」と血液検査さえ拒むように。そして気がつけば全身転移——。 途方に暮れた夫は現金100

    コラム別に読む : はなちゃんのみそ汁 [著]安武信吾・千恵・はな - 佐々木俊尚〈ジャーナリスト〉 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    neko73
    neko73 2014/09/01
    "診療の後に黒い液体を点滴されると、嘘(うそ)のように長年の肩の痛みが消えたが、内容物を医師は教えてくれない。"こええええええ!
  • 【レビュー・書評】エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン[評者]斎藤環(精神科医)[掲載]2011年4月17日著者:S. C. Kalichman  出版社:化学同人 価格:¥ 2,310 ■放射能情報巡り混乱する前に 疑似科学を信ずる人々はいつの時代にもいる。「進化論はデタラメ」「アポロは月に行ってない」などなど。笑えるネタが大半だが、ホメオパシーのように命にかかわってくるとそうもいかない。 しかし、史上最悪の疑似科学である「HIV/エイズ否認主義」ほど多くの犠牲者を出したものは他に例がない。これは簡単に言えば「エイズの原因はHIVではない」という主張である。彼らは抗レトロウイルス薬をはじめとするHIV治療は有害で、HIVの流行は製薬企業の陰謀だと信じている。 例えば南アフリカでは、ムベキ元大統領が否認主義者の主張を真に受けてエイズ対策を誤り、260万人以上が犠

    neko73
    neko73 2011/04/21
    "史上最悪の疑似科学である「HIV/エイズ否認主義」ほど多くの犠牲者を出したものは他に例がない。""彼らは抗レトロウイルス薬をはじめとするHIV治療は有害で、HIVの流行は製薬企業の陰謀だと信じている。"
  • 【レビュー・書評】メイスン&ディクスン(上・下) [著]トマス・ピンチョン - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    メイスン&ディクスン(上・下) [著]トマス・ピンチョン[掲載]2010年9月5日[評者]奥泉光(作家・近畿大学教授)■無数の細部が集積 異様な重力を放つ 評者は書を読むのに一夏かかった。もちろんその間、他の活動を一切しなかったわけではないし、これ以外のを一冊も読まなかったのではない。だが、今年の異様に暑い夏、どこへ行くにもこの大部の書物が傍らにあって、その放つ重力場に引き寄せられていたのは間違いない。 実際、書は巨大な恒星のごとき重力を持つのだけれど、その重力の因(よ)ってくるところは、新大陸の英国植民地を測量する任務を負った、メイスンとディクスンなる18世紀半ばに実在した人物の、英国から南アフリカを経て北米大陸に至る旅の物語の器に詰め込まれた、奇想、奇譚(きたん)、冗談、批評、諧謔(かいぎゃく)の備える膨大な質量にある。次々登場する奇怪な人物や事物を描き出しては、笑いを呼ぶ数々の

    neko73
    neko73 2010/09/07
    "一度眼を通しただけで、うん、わりと面白かった、と軽く片付けてしまうのではなく、何度読んでも、なお読まれることを密(ひそ)かに待つ細部を保持し続けるテクストこそが、すぐれた小説作品"
  • asahi.com(朝日新聞社):ホラー小説 ホラーとファンタジーは今、文学的実験の敵地に - ひと・流行・話題 - BOOK

    ホラー小説 ホラーとファンタジーは今、文学的実験の敵地に2008年12月11日 「パラサイト・イヴ」など人気作を次々に生み出す日ホラー小説大賞(角川書店主催)で、今年の第15回長編賞には飴村行(あめむら・こう)さんの「粘膜人間」が選ばれた。乱暴な弟の殺害をカッパに頼むという奇想で、薬物を使った拷問やむごたらしい殺し合いの場面が描かれている。中学生同士が殺し合う「バトル・ロワイアル」が、作品の反社会性から同賞に落選して10年。ホラー小説は、その可能性を広げながら暴走を続けている。 「粘膜人間」は最終選考前の下読み委員の評価は最高点だった。が、最終選考で「悪夢のような拷問シーンが実に不愉快で、作者はかなり危険なところに近づいている気がする」(林真理子さん)とされ、大賞は真藤順丈さんの「庵堂(あんどう)三兄弟の聖職」に。ただ、映像的な表現と文章力は林さんも高く評価する。 著者の飴村さんは39歳

    neko73
    neko73 2008/12/14
    コミケみたいになってんのかな。
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