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ブックマーク / honz.jp (3)

  • ただ名誉のために 『“ローマの休日”を仕掛けた男』 - HONZ

    浜村淳には感謝している。いまこうしてHONZでレビューを書けるのも彼のおかげかもしれない。もう40年も前のことになるが、ノンフィクションのがこんなに面白いものだということを最初に教えてくれたのだから。柳田邦夫の『マッハの恐怖』を紹介することによって。 もうひとつ、浜村淳は映画を見ることの楽しみを教えてくれた。『おいおい、浜村淳っていったい誰なんだよ。君の友達かい?』と、と~きょ~もんは尋ねるかもしれない。違います。関西では知らぬ人のない、映画評論家にしてラジオパーソナリティーのおじさんです。『ありがとう浜村淳です』というMBS毎日放送のラジオ番組を40年近くも平日の朝に続けている、といえば、その知名度もわかるだろう。 丸刈りの中学生時代から縮れ毛がふさふさしていた高校生時代にかけて、『ヒットでヒット バチョンと行こう』という、なんともベタなタイトルをもった大阪ローカルの深夜ラジオ番組を聞

    ただ名誉のために 『“ローマの休日”を仕掛けた男』 - HONZ
  • 核兵器もコンピュータも、ここから生まれた - 『チューリングの大聖堂』 - HONZ

    期せずして、同じ時、同じ場所に、同じレベルの才を持つ者が集まると、想像を絶する出来事が起こることもある。 1953年、3つの技術革命が始まった。熱核兵器、プログラム内蔵型コンピュータ、そして、生命体が自らの命令をDNAの鎖にどのように保存するかの解明である。これら3つの革命は相互に絡み合い、その後の世界を大きく変えることとなった。 とりわけそれ以前から密接に結びついていたのが、熱核兵器とプログラム内蔵型コンピュータである。かつて数学と物理が相互に進化を促しあったように、両者はがっちりと手を組み、怪物のようなものをこの世に生み落としたのだ。 背景にあったのは、第二次世界大戦における反ナチスおよび、その後の冷戦構造による人材の集結である。アインシュタイン、オッペンハイマー、ゲーデル、チューリング、ファインマン。これらの錚々たるメンバーが、人種や学問の壁を越え、プリンストンの高等研究所を中心とす

    核兵器もコンピュータも、ここから生まれた - 『チューリングの大聖堂』 - HONZ
    neko73
    neko73 2013/03/12
    "セクハラ魔で有名で秘書のスカートの中を覗くが趣味で、その振る舞い方は下品そのものだった。"残念な偉人。
  • 1万年のビッグデータ -『パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱』 - HONZ

    今、世のビジネスマンが一番多く見聞きするキーワードは「ビッグデータ」というものではないだろうか。巨大なデータを収集・分析してパターンやルールを見つけ出す。その上で、今を描き出したり、異変を察知したり、近未来を予測するために活用されるものだ。世界中で生成されるデータの増加とともに、ビッグデータへの注目度は一気に上がってきた。 書で描かれている内容も、ある意味においてはビッグデータの活用ということになるのかもしれない。とは言っても、ネットの普及以降に集められた20年分くらいのデータ量によるものではない。我々人類の来し方、行く末を語るためには、1万年くらいのスパンによる情報が必要であったのだ。このとてつもなく長い歴史をデータマイニングした結果こそが、書の成果になっていると言える。 約1万年ほど前、その先の何世代も後にまで影響をもたらすような種が蒔かれた。ヒトは定住を始め、農耕を編み出したので

    1万年のビッグデータ -『パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱』 - HONZ
    neko73
    neko73 2012/02/03
    "ダンバー数と呼ばれることでも有名な150人という集団のサイズは、狩猟採集民の集団の平均的なサイズでもあることはよく知られている。"農耕を始めて350世代、いまだ変わらずか。
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