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ブックマーク / naturalist2008.hatenablog.com (4)

  • 妖精の輪と悪魔の庭 - むしのみち

    AFPBB Newsより 『「妖精の輪」、実はシロアリが原因』 Fairy circle(Wikipedia より:by Thorsten Becker) アフリカの草地に「妖精の輪(Fairy circle)」と呼ばれる、円形の「裸地」が出現する現象は古くから知られていたそうです。これはシロアリの一種 Psammotermes allocerus による「除草」によるものであるという仮説がこれまであり、最近サイエンスに出版された論文ではその仮説を支持しているということです。シロアリは草の根っこをべて結果枯らしてしまうそうです。下記のリンクに「妖精の輪」の画像がたくさん見られますが、これらがシロアリによって形成されたと思うと感慨深いものがあります。 Creators Of Mysterious African 'Fairy Circles' Found Juergens N (2013

    妖精の輪と悪魔の庭 - むしのみち
  • サムライアリの季節 - むしのみち

    昨日の夕方、研究所の構内でアリの行列を見つけました。ひょっとして、と思いしばらく観察していると、その集団はクロヤマアリの巣に入っていきました。 クロヤマアリの巣に入り込むアリの集団 さらに観察を続けると、巣の中から繭を運び出しています。 クロヤマアリの繭を運び出すアリ そう、サムライアリの奴隷狩りと呼ばれる行動です(Wikipedia:サムライアリ)。 サムライアリは、自らは(奴隷狩り以外に)働かず、もっぱら他種(クロヤマアリなど)の巣から繭を強奪します。そして自らの巣で羽化したアリをワーカーとして使役するというわけです。いやはや恐ろしいアリたちです。 ちなみに、サムライアリは北米やヨーロッパに近縁種が分布しており、日産は1911年に我らが先輩(?)矢野宗幹によっての英国の昆虫学雑誌 Psyche にて記載されたらしい。 文献 Yano, M. (1911) A new slave-ma

    サムライアリの季節 - むしのみち
  • 外来種は種多様性を高めていますか? - むしのみち

    ありがちな質問として、 「外来種は種多様性を高めているんじゃないでしょうか?」 というのがあります。実際、以前に紹介したように島嶼部では外来植物の増加によって来の種数の二倍にもなっています(参考:島で植物の種数は二倍になる 1、2)。 種多様性には、ある場所(生息環境)の種数を対象としたアルファ多様性(α-diversity)というのと、場所間での種多様性の違いに着目したベータ多様性(β-diversity)というのがあります。場所間での種組成の類似性が高ければ(種が重複していれば)ベータ多様性は低いことを示します。 多くの外来種がさまざまな場所に定着すると、場所ごとの種数は増加しますが、場所間での種組成は類似したものになってきます。 つまり、外来種の増加はアルファ多様性を増加させますが、ベータ多様性は低下させています。 また、外来種によって在来種が絶滅することがあれば、グローバルな種多

    外来種は種多様性を高めていますか? - むしのみち
    neko73
    neko73 2010/09/27
    同じ種がどこにでもいる状況が多様と言えるかって話かな。人間の進出で絶滅した動物のことを思えば納得できるような。
  • ニュージーランド沈没説 - むしのみち

    過去の超大陸ゴンドワナは、プレートに乗って現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸、インド亜大陸、オーストラリア大陸などに分かれました。もともとゴンドワナ大陸に生息していた生物はそれぞれの島で絶滅したり、または独自に進化していきました。オーストラリアの有袋類はその例の一つです。ニュージーランドもまたこのゴンドワナ大陸の一部であったことはよく知られています(およそ8000万年前に分断)。また、ゴンドワナ大陸から分かれた後は、ジーランディア(Zealandia)と呼ばれる(亜)大陸の一部であったようです(下図参照)。同じ島国として何かと比較される日列島も、ユーラシア大陸の一部であったわけですが。 黄色の点線が過去の大陸 Zealandiaを示す(画像はGoogleより) しかし、ニュージーランドの生物相は、オーストラリア大陸や他の日のような大陸(陸橋)島とは全く異なり、コウモリ以外の在

    ニュージーランド沈没説 - むしのみち
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