島根大(松江市)は16日、2月に実施した法科大学院の必修科目「刑事訴訟法II」の期末試験で、択一式問題10問のうち9問が、昨年の試験と同一だったことを明らかにした。 複数の教授による検討会議が問題をチェックしたが、過去の問題と擦り合わせておらず、気が付かなかったという。 島根大によると、期末試験は2月9日に実施し、28人が受験。9問は問題文、選択肢ともに昨年と同じで、残り1問は選択肢が1つ異なるだけ。論述問題もほぼ同じ内容だった。外部の指摘を受け3月中旬に確認したが、成績は通知済みだった。 同大学院には刑事訴訟法を担当する教員は数人いるが、問題作成者は2年とも同じ教授。大学に対し「数パターンを作った問題のうち、昨年と似ているのでやめようと思ったが、誤って出題してしまった」と説明したという。