今こそ必要な公共投資を、日本のインフラは劣悪――リチャード・カッツ(1) - 09/03/16 | 06:20 日本では“無駄な公共事業”に対する評判があまりにも悪すぎて、公共事業の増加を提案するのは政治的に不可能なように見える。 2008年の日本の公共投資はGDP比でわずか3・5%と、戦後の平均値7・3%の半分にまで落ち込んだ。1955年以来で最も低い水準である。経済学者の吉川洋氏は「リセッションは3年続くと覚悟しておくべきだろう」と語っているが、日本経済の現状はそのとおりである。とすれば、日本は大規模な財政刺激策が必要となるだろう。それは的を射た支出でなければならない。 与謝野馨・財務・金融・経済財政担当相は第三次補正予算が必要と認めているが、同時に「(ケインズが主張したように)単に穴を掘って埋めるだけの支出をするわけにはいかない」とも述べている。もし同大臣が価値のある公共事業が