【島田明宏(作家)=コラム『熱視点』】 2020年の阪神JF、2021年の桜花賞、そして2022年のヴィクトリアマイルを制した「純白の女王」ソダシの現役引退が発表された。 【写真】ソダシこれまでの軌跡 美しい白毛のビジュアルと、凄みを感じさせる強さでファンを魅了しつづけた。 父は芦毛のクロフネ、母は白毛のブチコ、母の父は鹿毛のキングカメハメハ。 言わずと知れた、シラユキヒメを「牝祖」とする白毛一族から出た一頭である。シラユキヒメがノーザンファームで生まれたのは1996年4月4日。父は青鹿毛のサンデーサイレンス、母は鹿毛のウェイブウインド。そう、突然変異で白毛として誕生し、それからは毛色を子孫に遺伝させているのである。 シラユキヒメ自身は9戦して未勝利。3着が1度あるだけで、あとは着外に終わっている。そこから枝葉を伸ばした一族のうち、ソダシと、先週スプリンターズSを制したママコチャの2頭がG