京都府八幡市内を走る「コミュニティバスやわた」で今年1月、発進時に乗客の80代男性が転倒して重傷を負い、入院していたことが23日、市から運行委託を受ける京都京阪バス(同市)への取材で分かった。男性はくも膜下出血の診断を受け、意識障害が残った。同社は重大事故として、国土交通省近畿運輸局に報告書を提出した。 同社によると、1月13日午後5時15分ごろ、川口別所停留所でバスが発進した際、立っていた市内在住の男性が後方に転倒し、段差に頭を打ち付けた。病院に搬送され入院し、くも膜下出血と診断された。入院中の4月上旬時点で、意識はあるが自発的な行動や発言ができない状態だった。男性運転手(71)は発進時に車内の目視確認を怠ったとされる。乗客は男性1人で、停留所で降りようと立ち上がったが、降車ボタンは押していなかった。運転手は男性が立っていたことに気づかず発進したという。 補償協議は同社が進めており、1月