Excelは便利なアプリケーションで、1つのワークシートには縦方向で最大6万5536行までのデータを格納することができる。ただし、実際にディスプレイに表示できる情報量には限度があり、すべての情報(セル)を参照するには大量のスクロールを余儀なくされることも少なくないはずだ。 このような大量データの操作に対する解として、Excelは「フィルタ」機能を提供している。フィルタとは、条件を指定することによって、該当する情報のみを絞り込んで表示させる仕組みのことだ。実際には、「オートフィルタ」と「フィルタオプションの設定」という2種類の機能名称で提供している。 オートフィルタ機能を利用すると、表形式でまとまった一連のデータの見出し部分がプルダウン・リストボックスに変化し、選択肢から絞り込みの対象としたいデータを選ぶことによって絞り込み表示を実現できる。