宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙(そら)組の劇団員の女性(当時25)が昨年死亡した問題で、歌劇団は14日、再発防止策として3月末に発表していた組織改革の進捗(しんちょく)状況を公式ホームページに掲載し…

宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(当時25歳)が死亡した問題で、阪急阪神ホールディングス(HD)と歌劇団側は28日、上級生のハラスメントを認め、遺族に謝罪した。女性が死亡してから約半年。元タカラジェンヌや元スタッフは「あまりに長い時間がかかりすぎた」と、歌劇団の対応を批判する。 「トップは活動実態知って」 「同じ娘を持つ身として、謝って許されることではないとは思うが、せめてもっと早く謝罪すべきだった」。1990年代に在団した元タカラジェンヌの女性は憤る。 女性は「事故を防ぐために厳しさは必要」と規律の重要性を認める一方、上級生の激しい叱責については「私の時代にはメンタルをたたきのめすほどの指導はなく、もし今の宝塚で当たり前になっていたとしたら恐ろしいこと」と嘆く。
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、歌劇団の親会社阪急阪神HD側が歌劇団関係者らのパワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。当初、調査報告書で否定していたハラスメント行為を認める方向にかじを切った形だ。 阪急阪神HDの首脳陣や不適切な叱責などの言動があった上級生らが遺族側に謝罪するとみられる。遺族側は、上級生らによるパワハラや長時間労働が原因で自殺に至ったと主張していた。 歌劇団側は、昨年11月に公表した調査報告書で長時間の活動などによる強い心理的負荷を認めた一方、いじめやハラスメントは「確認できなかった」としていた。 報告書公表時の会見では、村上浩爾理事長(当時は専務理事)が「(いじめがあったと言うなら)証拠を見せていただきたい」と発言。SNSなどネット上で非難されていた。 歌劇団はパワハラを
10月20日に宙組公演「PAGAD(パガド)」の11月5日までの全公演を中止すると発表した宝塚歌劇団。現役タカラジェンヌの突然の死が与えた影響の大きさは計り知れず、騒動が沈静化する兆しは見えない。 宙組の有愛きい(享年25)が亡くなって1週間後の10月7日、劇団側は記者会見を開き、木場健之理事長は「(亡くなった原因は)今は全くわからない」としつつも、外部の調査チームを立ち上げることなどを明かした。
亡くなった有愛きい(劇団公式HPより) 人格を否定されるようなことを大声で…罵詈雑言の集中砲火 まず東さんは2年制の宝塚音楽学校での出来事を明かした。 学校では上級生を「本科生」、下級生を「予科生」と呼ぶ。予科生は、本科生から寮の掃除や挨拶の仕方など生活指導を受けるが、それらは通常の指導を明らかに逸脱したものだったという。中でも今でも忘れられないのが“爆弾ノック”だ。 「予科生を寮の小部屋に待機させておいて、本科生が扉を繰り返し蹴ったり叩いたりする『爆弾ノック』で、掃除分担や食事分担と担当毎に呼び出す。その後、廊下に並ばせて膝立ちの姿勢で叱られました。音楽学校でも、予科生は『シメ』『セレモニー』と呼ばれる“指導”を受け、時に何十人もの本科生に囲まれ、人格を否定するようなことを大声で言われる。まさに罵詈雑言の集中砲火でした」 週に1度しか入浴できないことも 圧倒的な上下関係のもとで下級生に課
このたびの弊団生徒の訃報につきまして、心より哀悼の意を表しますとともに、皆様にご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。 また、宝塚大劇場の公演中止に関しましても、ご心配、ご迷惑をおかけしておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。 現在、一部の方のSNS等において、特定の生徒に対する誹謗中傷が行われており、このような行為は、個人の尊厳やプライバシーを侵害し、生徒たちの心身を深く傷つけるものであり、断じて容認できるものではありません。 今後、このような行為で悪質と判断したものに対しましては、弊団として発信者情報開示請求に加え、刑事告訴や被害届の提出を含め然るべき法的措置により、毅然とした対応を取ってまいりますことをお伝え申し上げます。お心当たりのある方は、速やかに書き込み等の削除などの御対応をしていただけますよう、また、どうかこのような行為は、お控えいただきますよう、改めて切に
30日、兵庫県宝塚市のマンションの敷地内で住人の若い女性が倒れて死亡しているのが見つかりました。警察によりますと、女性は宝塚歌劇団の俳優で、自殺とみられています。 30日午前7時すぎ、宝塚市内のマンションの敷地内で住人の25歳の女性が倒れているのを近くに住む人が発見し、110番通報しました。 警察によりますと、女性(25)は宝塚歌劇団の俳優で、マンションの最上階に本人の物とみられる荷物があったということです。 第三者が関わった様子がみられないことから、警察は女性が自殺をしたとみて捜査しています。 厚生労働省は、悩みを抱えている人には、「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう呼び掛けています。 ▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570−064−556 ▼「#いのちSOS」0120−061−338 ▼「よりそいホットライン」0120−279−338 ▼「いのちの電話」0570−783−5
このたびの歌劇団生徒の急逝につきまして、改めまして、心より哀悼の意を表するとともに、 お客様にご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。 また、宝塚大劇場並びに東京宝塚劇場の公演を中止させていただくこととなり、重ねてお詫び申し上げます。 歌劇団といたしましては、生徒の体調を最優先に考え、一人ひとりの心身のケアに取り組んでおります。 東京宝塚劇場公演については、公演の安全な実施が困難と判断し、急遽公演を中止させていただきましたが、 医師や専門家にも診ていただける体制を整えて、一人ひとりの思いを聞き取ったうえで、明日より公演を再開させていただく運びとなりました。 どうかあたたかく見守っていただけますようお願い申し上げます。 なお、一部週刊誌において、弊団生徒の逝去に関する記事が掲載されておりますが、ご親族の心情ならびに関係者の心身の状況を考えると、このような時期に、個人の尊厳やプ
昨日、宝塚歌劇団員の死亡に関する報道がございました。 謹んで心より哀悼の意を表します。 また、ファンの皆様ならびに関係者の皆様にご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。 ご親族の心情に配慮し、詳細につきましては公表を差し控えさせていただきます。 今後は生徒の心身の状況を十分に配慮しながら、対応を検討してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 (c)宝塚歌劇団 当ホームページに掲載している情報については、当社の許可なく、これを複製・改変することを固く禁止します。 また、阪急電鉄並びに宝塚歌劇団、宝塚クリエイティブアーツの出版物ほか写真等著作物についても無断転載、複写等を禁じます。 JASRAC許諾番号:9011276001Y45040
◆◆◆ メッセージに記されていた28日に何があったのか 社会部記者が明かす。 「9月30日午前7時過ぎ、マンションの住民が敷地内の駐車場で女性がうつ伏せに倒れているのを発見し、110番通報。女性は花壇の植え込みに倒れていた。駆けつけた捜査員がマンションを調べたところ、通路に彼女の所持品と思われる手提げ鞄を発見し、身元が判明した」 亡くなった有愛きい(劇団公式HPより) 有愛が所属する宙組の公演「PAGAD(パガド)」が初日を迎えたのは、死の前日である9月29日。その日、有愛は普段と変わらず舞台に立ち、帰宅したという。だが、前述の通りこの日、有愛は母親あてに〈精神的に崩壊している……〉といった趣旨のメッセージを送っていた。 一体何があったのか。 今回新たにわかったのは9月28日の出来事だ。この日は翌日から開幕する宙組公演「PAGAD」の通し稽古が行われた。
過去に予科生が寮のバルコニーから… さらに取材を進めたところ、5年前の2018年6月に、宝塚音楽学校に入学したばかりの予科生A子さんが、苛烈なパワハラを苦に寮のバルコニーから転落し、兵庫県内の病院の集中治療室に搬送され、全治3週間の全身打撲を負っていたことがわかった。A子さんの家族は学校側に再発防止のため保護者会の開催や第三者委員会を設置したうえでの調査を幾度も求めたが、そうした警鐘は黙殺されていた。同年末、A子さんはひっそりと退学した。 A子さんが身を投げた「すみれ寮」 ©文藝春秋 取材班が宝塚音楽学校に質問状を送ると、以下の回答があった。 公表しなかったのは、本人の人生とプライバシーを守るため 「本事案については、元生徒ご本人のプライバシーに大きく関わるため、詳細の説明は控えさせていただきますが、当時、生徒の自主性を尊重するあまり、指導の状況が十分に把握できておらず、その結果、当該予科
私は昨年12月「性加害に及んだ演出家」と報道された。だが、内情は大きく異なり、歌劇団は私の退職までの真相を隠蔽している。人権問題さえをも孕む一連の問題を詳らかにする 阪急電車を降りると、鈍色の空が重くのしかかってきた。 2022年12月5日、午後3時半前。小糠雨の降る中、私は宝塚歌劇団の本拠地である終着駅の宝塚駅から2駅前で降り、売布(めふ)神社駅前にある公共施設の中の会議室へと急いだ。エレベーターで4階に上がると、ドアの前に総務部長が立っていた。案内されるがまま会議室に入ると、中には木場健之(こばけんし)宝塚歌劇団理事長と制作部長が並んで座っていた。 宝塚大劇場と阪急電車 Ⓒ時事通信社 「この2、3日でA側の態度が硬化している」 私が席に着くや否や、木場理事長がそう切り出した。 「Aの母親が、あなたを宝塚歌劇団から出さなければ、10日の土曜日に文春に情報を渡すと言ってきた。土曜に情報を渡
阪急電鉄の広告ジャック企画「ハタコトレイン」が炎上し、中止になった問題で、ネットの批判は企画のもとになった「はたらく言葉たち」にも向けられています。 中止になった「ハタコトレイン」(ニュースリリースより) 中止に追い込まれた「ハタコトレイン」は、企業ブランディングを手掛ける「パラドックス」(東京都港区)と阪急電鉄がコラボした企画。パラドックスがまとめた書籍『はたらく言葉たち』から選んだ言葉を車内広告として掲出する──というものでした。ニュースリリースでは「平成の時代に紡がれた働く人々の熱い言葉たちを、新しいワークスタイル(仕事=志事)を再発見するきっかけとして令和の新時代に提供いたします」と意気込んでいました。 その1つとして列車内に掲げられたのが「毎月50万円もらって生きがいのない生活、30万円だけど仕事が楽しい生活、どっちがいいか(研究機関 研究者/80代」という言葉。これがTwitt
阪急阪神ホールディングス(HD)は10日、月収に触れた阪急電鉄の中づり広告が、インターネット上で庶民感覚とずれているなどと批判されたため、撤去することを決めた。同社広報は「公共交通機関の広告として内容が不適切だった。今後は適切かどうかのチェックを強化する」と説明した。 広告は、働く人を勇気づける言葉の企画として6月から始まり、阪急神戸線、宝塚線、京都線の一部の電車に掲示していた。全80種類のキャッチコピーの中に、「毎月50万円もらって毎日生き甲斐(がい)のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。」というものがあった。この内容に対して、ツイッター上で「月収の基準がずれている」「(高級住宅地のある)阪急沿線の金銭感覚だ」などと批判が殺到したという。 また、「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く