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ブックマーク / furuhonya-tour.seesaa.net (62)

  • 5/8『民族学博物館』発祥の地。

    冷たい雨をどうにかこうにか切り抜けて、午後三時前に保谷の南に流れ着く。そして東町一丁目で、『保谷スダジイ広場』(スダジイは常緑樹の名である)という、わりと新しめな公園広場を見付けたのだが、その前に建つ立派な金属プレートに『民族学博物館発祥の地』とあるではないか。1939年から1962年まで、渋沢敬三・高橋文太郎・今和次郎が力を合わせ、渋沢の自宅にあった『アチックミューゼアム(日常民文化研究所。日各地の生活文化の研究や民具の収集を行う)』から、収集した民具をこの地に移し、それらを展示する『民族学博物館』と『民族学研究所』を運営していたのである。おぉ、敬愛する今和次郎(説明文内の肩書きは、民家研究者&考現学提唱者となっている)の名がプレートに刻まれていることに、素直に感動。今は、博物館の全体構造図を描き、民家の移築などにも尽力と説明されている。かつてここに、そんな民族学の夢が花開いていたと

    5/8『民族学博物館』発祥の地。
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    nekotuna 2023/05/15
    『保谷スダジイ広場』=『民族学博物館発祥の地』=『アチックミューゼアム(日本常民文化研究所』
  • 2/15謎の古本屋地図、ひとまずラストスパート!

    今日明日は、謎の古屋地図のラストスパートにすべてを捧げるつもりで、朝から叩き台作りに集中しまくる。窓を叩く雨風に集中力を削がれる事無く、頭とモニターの中とノートの上で百軒以上の古屋さんを彷徨いまくり、夕方までにどうにか目標としていた地点までたどり着く…ついにぬかるみ地獄の向こうに、固そうな大地が見えて来た!よし、これで後はデータ化するだけだ。 ノートにはこんな手描きの地図がもう二十ページほど…我ながら常軌を逸した労作であるな。 そうひとまず安心して油断して、幸い雨も上がり太い虹も出ていたので、ちょっと「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に不要&読了古を売りに行く。ところが店主の天野氏が不在だったので、帳場にいた奥さまにを預け、夜に再訪することを約束し、ひとまずお店を離れる。ええぃ、外出ついでだ!と冷たい風がゴウゴウと道を駆け抜けるのをものともせず、荻窪まで歩き「古書ワルツ荻

    2/15謎の古本屋地図、ひとまずラストスパート!
    nekotuna
    nekotuna 2021/02/22
    謎の古本屋地図。写真から察すると東急沿線沿いのようだが…。中央線古本屋地図に続く本なのだろうが、どれくらいのエリアを網羅するのだろうか。
  • 1/24神奈川・黄金町 楕円

    改札を出て、高架下から北側に抜ける。初音町の危うい面影を色濃く残す、高架脇の道を越せば、すぐに大きな『初音町交差点』に出る。車がブンブン行き交う『平戸桜木道』を北に渡り、さらに東側歩道へ。交差点から北に一目の脇道を東に入る。すると道幅は広いが、ちょっと寂し気な裏通りである。だが延びる道の先の右手には、木箱やワゴンを店頭に出した、古屋さんの姿が見えている…この通り、唯一の活気という感じで、何だか問屋さんに見えなくもない。ススッとお店に近付くと、薄暗い店内を奥に控えた店頭には、右にコミック木箱と百均単行棚、左に五十均文庫木箱と二百均ワゴンが据えられている。百均には野坂昭如と吉行淳之介が多く、二百均はやはり所々に質の良い古がチラホラ。店内はちょっと横長で、壁際にはわりと複雑に棚が立て込んでいる。中央には低めの背中合わせの棚が一と、左に背高な背中合わせの棚が一。右側通路と中央通路は自

    1/24神奈川・黄金町 楕円
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    nekotuna 2020/01/27
    おっ!
  • 7/17東京・吉祥寺 BOOK MANSION

    正午前に高井戸の南に流れ着いたので、そのまま井の頭線で吉祥寺に出て、日オープンの小さな個人書店がたくさん並ぶ貸し棚店を見に行くことにする。お店の主宰者は、有名な三鷹の無人古屋「BOOK ROAD」さん(2013/04/17参照)である。色々突飛なことを仕掛けるのが、好きな方と見た!駅北口を出て西に向かい、『パルコ』前で『吉祥寺通り』を北東へ。一つ目の信号で『東急』と『みずほ銀行』に挟まれた『公園通り』に入ると、左手の二階には「百年」(2008/09/25参照)が見えている。その前をテクテク通り過ぎ、一目の脇道をやり過ごすと、建物に挟まれたような小さな『バツヨンビル』が現れる。道に面した漆黒のビルの案内断面図を見ると、地下一階が件のお店である。左を見ると鉄の扉が開いており、地下への急階段が下っている。ちょっと覗き込むと、ガラス扉の向こうには棚が見えている…看板も何も出ていないので、開

    7/17東京・吉祥寺 BOOK MANSION
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    nekotuna 2019/07/21
  • 6/30神奈川・鎌倉 古書 アトリエ くんぷう堂

    午前のうちに動き出し、湘南新宿ラインを使って一路鎌倉へ向かう。途中の新川崎~横浜間において、対向電車で異音が発生したため十五分ほど停車してしまうが、どうにか午前のうちに、すでに観光客で混み合う鎌倉に到着する。東口に出て生暖かく湿った海風を浴びながら、日で惜しまれながら閉店する「books moblo」(2011/10/10参照)を目指し進む。鯉の泳ぐ川を超え、『閉店』の貼紙がある立看板を唇を噛んで眺めてから、小さなショッピングモールビルの二階へ。 店内はすでに別れを惜しむ多くの人で賑わっているようだ。通路に立錐の余地無く、みな楽しそうにおしゃべりに興じている。とても華々しい営業最終日である。はすべて50%オフとなっているので、先客さんたちと位置を譲り合いながら、このお店での最後の買物となる一冊を求めて目を光らせる。すると左側の棚で、昭和十四年出版のアトリエ社「西洋美術文庫 ダリ/瀧口修

    6/30神奈川・鎌倉 古書 アトリエ くんぷう堂
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    nekotuna 2019/06/30
    古ツアさんがいらっしゃったのでビックリでした!藝林荘はやっぱり閉じちゃったのか…(詳細plz)
  • 6/5保谷で小村雪岱を!

    今月中旬の「みちくさ市」出店に備えて、朝から家内各所にある古山のチェック整理をする。何となくの選別を進め、みちくさ市用・フォニャルフ用・大阪用と細分化して行く。そしてお昼過ぎ、そんな作業過程で生み出される副産物「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)買取用のをカバン一杯に携え、両腕で捧げ持ちお店に向かう。査定をしばし店内で待ち、無事に交渉成立。今年の開店八周年記念グッズについて天野氏に訪ねたりしていると、レジの小銭ケースの下から何か取り出し「これどうぞ」と渡してくれた!おぉっ!『ラピュタ阿佐ヶ谷』の招待券ではないですか!「いただいても観ることないんですよ。だからどうぞ」。無邪気に喜び、ありがたく受け取り財布の中に収め、ニコニコ顔でお店を後にする。そしてそのまま『中杉通り』に飛び出し、関東バスに飛び乗り、一路中村橋へ。バスを飛び降りたら駅前を通り過ぎ、「古書クマゴロウ」(2018/0

    6/5保谷で小村雪岱を!
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    nekotuna 2019/06/08
    すげー。日本橋檜物町/小村雪岱を¥108で入手するなんて!
  • 4/28 第21回不忍ブックストリート一箱古本市

    今年も光栄にも南陀楼綾繁氏から「第21回一箱古市」のプレゼンターを仰せつかったので、力不足ながらも意気揚々と根津方面を目指して家を出る。今年の一箱は、「古書ほうろう」(2019/02/22参照)が池之端に移転したことや、少し市をコンパクトにしたため、根津~谷中~池之端が主戦場となっている。なので御徒町から一箱に初アプローチ!昭和な高架下駅舎の北口を出て賑わいの街路へ。日射しは暖かいが、風はちょっとひんやりしている。風で波立つ不忍池の立ち枯れた蓮の林を眺め、池之端方面へ歩を進める。旧岩崎邸の広大な敷地を囲む煉瓦塀を視界に掠め、テクテク進んで新店舗の「古書ほうろう」着。厳めしい裏門的な東大の池之端門と向かい合い、とても劇的なロケーションである。右のガラス戸内には、結束されたが積み上がり、まだ日限定のプレオープン中であることを伝えている。左側の奥深クラシカルな店舗には、すでに棚も立て込み

    4/28 第21回不忍ブックストリート一箱古本市
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    nekotuna 2019/04/29
    タナカホンヤでの一部始終をこっそり見ておりましたw
  • 4/23ダンセイニと井泉水。

    昨晩ケーブルテレビで、東映映画『懲役太郎 まむしの兄弟』(1971年公開。中島貞夫監督、菅原文太・川地民夫主演)を見ていると、ファーストシーンは菅原文太が刑務所から出所するところから始まり、それをひとり大喜びで出迎える川地民夫。煙草に火を点けたり甲斐甲斐しく世話をしながら、「あちらに車が」と乗せたのが幌の無いトラックの荷台。二人がガタガタ揺られながら、荷物のウィスキーをラッパ飲みする。そして川地が「これ、兄貴に最新の服を着てもらおうと思って、用意したんや」と黒のシャッポとダボシャツとズボンを出す。二人とも同じ格好をする…あれ?何だ、この既視感…これ、ジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザーズ』とそっくりじゃん!ええっ!?どういうこと?その後も、高級レストランでの一騒動(文太がフロアマネージャーに「早う肉をジュウジュウ焼いてもってくればいいんじゃぁ!」と叫ぶシーンは最高)や、孤児を救うた

    4/23ダンセイニと井泉水。
    nekotuna
    nekotuna 2019/04/23
    タイトル。文太とブルース・ブラザースでは。(ビックリ!この映画を見てみたい。)
  • 4/19五反田とみなとみらいで古本を買う。

    早くから行動を開始し、午前十時前の「南部古書会館」の「の散歩展」(2017/04/14参照)に推参する。二階の開場を待つ人々の行列を擦り抜け、遅まきながら一階ガレージの古を探査して行く。元気そうな「古書 赤いドリル」那須氏と久々の挨拶を交わしながら、晴南社「基地/北村小松」河出新書「バビロンの處女市/曾野綾子」角川文庫「大藪春彦語る 男たちよ闘いの荒野に死ね」博文館 少年世界定期増刊「海陸大王/小波、櫻桃、小舟合作 春帆畫」を計800円で購入する。続いてカバンを預けて二階に上がり、古修羅争闘後の会場を見て回る。途中、デザイナー&小村雪岱研究家の真田氏(2015/09/15参照)に声をかけられる。「意外ですが、こういう古市で会うの、初めてですね」と言われる。そう言えば、仕事の時か、私が古を売っているところばかりで会っていた気が…。他にも「月の輪書林」高橋氏や「聖智文庫」有馬氏に声を

    4/19五反田とみなとみらいで古本を買う。
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    nekotuna 2019/04/23
  • 3/1清宮質文の地図

    昼過ぎの中野で野暮用のついでに「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)を覗く。通路棚奥の安売棚は、最奥が大判コーナーとなっている。そこにジ~ッと視線を走らせていると、薄く古い小冊子が所々にグループで固まっている。そこを手間ひま惜しまずに、一冊一冊確認して行くと、おっ、福音館書店「かがくのとも てかげえ/中川正文ぶん 赤穴宏え」だ。買っておこう。同じく福音館の、こちらは「こどものとも とぶ/谷川俊太郎・作 和田誠・絵だ。これも逃す手はないな。さらに見慣れぬ横開きの絵雑誌、東雲堂「トーウンドー こどもクラブ 創刊号」を開いてみると、冒頭が佐藤春夫と武井武雄の『ジャックと豆の木』だったので喜んでいると、目次には他にも目を疑う名前が書かれていた。『どっちがちかいか え 清宮質文』!大好きな木版画家である。慌てて後のページを繰ると、物凄く可愛くグラフィック化された、街の地図が彼の名で描かれて

    3/1清宮質文の地図
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    nekotuna 2019/03/02
  • 10/2神奈川・日ノ出町 雲雀洞: 古本屋ツアー・イン・ジャパン

    最寄り駅は日ノ出町なのだが、みなとみらい線の馬車道駅から地上に出て、レンガで彩られた『馬車道』を、西南西に向かって歩いて行く。やがて根岸線の高架下を潜り、賑やかな『イセザキモール』に入り込んで行く。相変わらず西南西に進みながら、『イセザキ1st&2st』を突破。そこで突き当たる道は、日ノ出町駅から南下して来た道である。ここから『3st』に入り、ついには『4st』に進入する。ここの中間辺りでは、伊勢佐木町のランドマークと言える『伊勢佐木町ブルース歌碑』と『へびや』がほぼ向かい合っているのだが、その手前北側のマンション一階端に、今日から古屋さんが開店していた。一箱古市などで活躍後プロに転身し、主に催事をフィールドにしていた「雲雀洞」さん(2016/07/22参照)が、青天の霹靂の如く実店舗を電撃的に開いたのである。お祝いの立花が飾られた前には、安売ラックと三台の百均文庫ワゴンが展開している

    10/2神奈川・日ノ出町 雲雀洞: 古本屋ツアー・イン・ジャパン
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    nekotuna 2018/10/03
    早く行きたい!伊勢佐木周辺の古書店がにぎやかになるといいなぁ。
  • 6/27神奈川・山手 古書けやき

    ポンコツ具合がだいぶ快方に向かっているので、古神・森英俊氏よりタレ込まれたのに放置していたお店を目指すことにする。中央線→湘南新宿ライン→根岸線と乗り継いで、一時間ちょっと。改札を抜け、線路下を潜って駅の東側に出て、細い坂道階段を、山の上目指して上がって行く。山全体を覆う住宅街の中を縫うように、喘ぎながら上昇して行く。階段が終わると『ふぞく坂』に抜け出るので、道なりに南東に上がって行くと、山の尾根を南北に貫く『YC&AC通り』。続いてうねる尾根道を南に歩いて行く。低い山とは言え、青い空が格段に近く広くなっている。左手にチラリとレインボーブリッジが見え、Suchmosを大音量で流しながら運動会の練習をする学校脇を過ぎ、道は東西二股に分かれる場所に出る。東の遠くには牧の青黒い海と工場が見えている。だが西の住宅街に進路を採り、住宅街の中の坂道を下って行く。行き当たった三叉路で東に折り返し、さ

    6/27神奈川・山手 古書けやき
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    nekotuna 2018/06/29
    本牧に古書店。今度行ってみよう。
  • 6/15駅前の独立系「古本市場」よ、さようなら。

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    nekotuna 2018/06/17
  • 5/11神奈川・追浜 おっぱま ぼちぼち書店

    メールタレコミを基に行動を開始して、品川駅から京浜急行快特に激しく運ばれ、午前十一時の追浜駅駅頭に立つ。東口に出て、小さな空中駅前広場を、北側階段で地上に下りる。そのまま『追浜駅交差点』を東に突っ切り、『夏島貝塚通り』という名の、屋根の架かる駅前商店街の北側歩道を、グングン歩いて行く。すると一つ目の信号脇に、情報通りに古屋さんが出来ているではないか!シンプルな店頭には三台の小百均ワゴンが並び、小説・コミック・文庫を主に並べている。右端には電気立看板があり、ガラス窓には買取表やお店のお休みカレンダーなどが貼り出されている。『12:30~13:30』は休憩時間になるのか…。横長な店内に進むと、左右の壁には棚が据え付けられ、奥は帳場兼作業場となっている。フロアの左右ではそれぞれ四棚が組合わさり、細かな通路を造り出している。左は時代劇文庫で固められ、右は教養系文庫・海外文学文庫・日文学

    5/11神奈川・追浜 おっぱま ぼちぼち書店
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    nekotuna 2018/05/15
    追浜の古書店というのはこれか。やはり組合未加入ぽいな。今度行ってみよう。(北原のパンもきになる)
  • 4/29第20回不忍ブックストリート一箱古本市

    記念すべき二十回目の「不忍ブックストリート一箱古市」のプレゼンターを、一箱の首領・南陀楼綾繁氏より仰せつかり、午前十一時過ぎに根津駅に降り立つ。しかし地図も出店場所も把握していないので、まずは近くの「タナカホンヤ」(2012/05/29参照)に顔を出す。するとそこには、すでに第一波が去った後の幕末専門「モロ古書店」と乙女系ハードボイルド「文庫善哉」が強い日射しに焼かれていた。挨拶を交わしてを買い、端のアンソロを多く並べる「小声書房」にも足を留める。店名通り青年の声は小さいが、喋りはアグレッシブで滑らかであった。続いて『ハウスサポート八號店』では、乙女系トランクを開陳した「万開books」に少し心を奪われる。期待を決して裏切らない「とみきち屋」では文庫を一冊購入。「ひるねこBOOKS」では、海外児童文学箱入りばかりを並べた「いちょう文庫」を気にしながら、「散歩堂+」で一冊購入。ここで

    4/29第20回不忍ブックストリート一箱古本市
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    nekotuna 2018/05/01
  • 4/1「洋行堂」は素早い撤収を始めていた。

    コメントへのタレコミにより、辻堂の「古書 洋行堂」(2010/10/03参照)が四月で閉店することを知る。恐らく二度ほどしか訪れていないのだが、質の良いお店だった印象が強いので、湘南新宿ラインにガタゴト乗って、様子を見に行くことにする。その前に通り道である阿佐ヶ谷「J-house」(2015/12/26参照)の日曜朝市を覗いてみると、カゴにたくさんの映画館チェーン『テアトル』の週報(1950年代)が出されていた。丁寧に繰り、『復讐は俺に任せろ』『ギャングを狙う男』を抜き取った後、さらに後へと探索の手を伸ばして行く。すると、210mm×290mmの紺色で12ページの、大型パンフレットが出て来たではないか。昭和三十一年十一月刊の日国有鉄道「東京縦貫複々線工事完成記念 田町⇔田端」である。混雑緩和のため京浜東北線と山手線を複々線化し、独立した路線として運用するための、工事完成記念冊子である。新

    4/1「洋行堂」は素早い撤収を始めていた。
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    nekotuna 2018/04/09
  • 3/22古本屋探検術!

    今日は多摩霊園近くに流れ着き、古代の川が削った河岸段丘を足の裏でたっぷりと味わう。西武多摩川線で武蔵境に出て、お決まりのように「浩仁堂」(2011/02/15参照)にたどり着く。医療図書出版社「複刻版 公衆衛生/丸山博」(レッドパージで絶版にされたの昭和四十七年復刻版である)岩波同時代ライブラリー「内田百閒と私/中村武志」を計300円で購入し、外に置かれた『ご自由にお持ち下さい』箱から童心社「野の花は生きる/いぬいとみこ・文 司修・画」を頂戴する。 そしてついに出来上がりました!全国古書籍商組合連合会との共編で、古屋さんを楽しむための入門解説書「古屋探検術」という全8Pのリーフレットを作成!……いや、驚くほど極薄なので、リーフレットというよりは、もはや紙物の域…。だが、中身はシャキッと、超然としております。前半が私による古屋についての小論考、後半が全古書連推薦の古屋が書いた&古

    3/22古本屋探検術!
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    nekotuna 2018/03/25
    「古本屋探検術」これ欲しい!
  • 2/19『ラジオ・スターの悲劇』とJ・G・バラード

    色々乗り切った昨晩、BS-TBSの音楽ドキュメンタリー番組『SONG TO SOUL』を見ていると、特集はイギリスのバンド・バグルスの『ラジオ・スターの悲劇』。聴く度に魂がキュンキュンしてしまう名曲であるが、常々『ビデオがラジオ・スターを殺してしまった』の部分に得体の知れぬ悲哀と難解さを感じていた(『新しいビデオ文化が古いラジオ文化を衰退させた』ことを歌っているなどの説はあったが)。だが番組中メンバーのインタビューで、この曲はJ・G・バラードの短篇SF『音響清掃』をベースに作られていると、驚くべきことを語っているではないか!知らなかった!そしてSF小説を元に楽曲を作るとは、なんてロマンチック!と即座に大いに盛り上がり、原作を読むことを決意する。調べると創元推理文庫SF「時の声」に収録されているようだ。と言うわけで日午前、早々と神保町入りし、いつものようにパトロールしながら「時の声」を探す

    2/19『ラジオ・スターの悲劇』とJ・G・バラード
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    nekotuna 2018/02/24
  • 10/26「ウサギノフクシュウ」に惜別と感謝を。

    湘南新宿ラインで秋の鎌倉へ向かう。車中で昼を摂るつもりだったが、意外な平日の混雑に萎縮し、結局鎌倉駅ホームで心地良い秋風に吹かれながらパンを齧る羽目に…。まずは東口に出て、街を調査中の黄色い帽子小学生軍団を掻き分け掻き分け『小町通り』を北進し、「藝林荘」(2013/02/17参照)へ。入ってすぐの良い眺めである右壁の文学棚に意識を集中して、欲しいを何冊も見つけるが、いつものように値段に怖じ気づき、結局ガラスケース脇の小棚からダヴィッド選書「コクトー わが生活と詩/片岡美智訳編」を800円で購入するに留まる。横須賀線線路の西側に渡り、「游古洞」(2012/01/28参照)を眺めてから線路際の道に入る。そしてホームからも見える一軒の建物のドアを開け、二階への階段を静かに上がる。廊下奥左側の小さな古屋さん「古書ウサギノフクシュウ」(2014/06/20参照)が、残念ながら今週一杯で営業を終

    10/26「ウサギノフクシュウ」に惜別と感謝を。
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    nekotuna 2017/11/21
  • 9/17神奈川・石川町 るなぱあく古本街

    東京ではさほど激しくなく、一定量でシャワーのように雨が降り続ける中、午後に外出。向かったのは、横浜の雨の馬車道で、地下から顔を出すと、改装中で封鎖された『県立歴史博物館』の威厳ある灰色の陰な姿が視界に飛び込んで来る。そのまま伊勢佐木町に向かい、まずは「活刻堂」(2009年10月12日参照)に腰を据え、講談社「13の凶器」「13の密室」「13の暗号」三冊共に渡辺剣次編を計300円で購入する。そして時刻が午後四時に近づいたので、狭い横丁に飛び出して傘を開き、南東に向かってビルの谷間を歩き始める。目指すは寄せ場として有名な寿町の『寿町総合労働福祉会館』跡地で開催されている、劇団「水族館劇場」が企てた混沌とした野外イベントなのであるが、嬉しいことにその一環として古市も開かれているのである。寿町で古…まさに夢のような組み合わせである。台風接近のため人影の少ない街路を寂しく進み、羽衣町→不老町→

    9/17神奈川・石川町 るなぱあく古本街
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    nekotuna 2017/09/19
    水族館劇場というかるなぱあく古本市、本当に行きたかった…