証券口座の開設急減 株安・マイナンバー影響 証券会社の新規の口座開設が急減している。国内大手5社の1月の開設数は昨年12月に比べて半分程度に落ち込んだようだ。株式相場の急落に加え、今年から証券口座の開設時に税と社会保障の共通番号(マイナンバー)の申請が義務付けられ、事務作業が混乱している影響もありそうだ。 大手5社(野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の合計口座数は2015年に月間平均で約3万6000口座増加した。しかし、1月は各社とも12月に比べて5割前後減ったもようだ。 大和証券の小松幹太常務執行役は1月28日の決算会見で「(08年の)リーマン・ショック後と比べても(口座開設ペースが)鈍い」と語った。ネット専業証券各社も苦戦している。松井証券やカブドットコム証券は1月の口座開設数が前月比で4割減少。マネックス証券は7割減った。 株式相場