人は強くなければいけない。弱音を吐いてはいけない。 だから、弱さを持ったとき人は、正しさに頼ってしまう。 その正しさの使用方法は、いくつかのパターンがある。 ① 自身の弱さの防衛的な攻撃性を、正論という強さに載せて放つ方法。 ② 正論という強さを利用して、自身の弱ささえも押し殺してしまう方法。 どちらの方法でも、表出される主張は、圧倒的に正しい。 だって、それは正論なのだから。 だが、圧倒的な正しさが対象に向けられてベクトルを持つと 圧倒的に正しいが故に、対象の弱ささえも認めない攻撃的な性格を持つ。 対象もまた、弱さを処理するために、正しさに頼ることになり 上記の回路を得て、表出される主張は、圧倒的に正しくなる。 何かの揉め事や、どうしようもない出来事、グレーな事象に対して 人が意見を述べようとすると、この回路が良く動いてる気がする。 正しいものしか並ばない陳列棚は、とても窮屈に感じる。