2014年12月4日のブックマーク (5件)

  • 私にもかつて、のびのびと生きていたと実感できる瞬間があった。 思い返す..

    私にもかつて、のびのびと生きていたと実感できる瞬間があった。 思い返すとそれは、好きだ好きだといわれ、まるで子供のように甘えることができた時だった。 来の私、って今も私は私だから変なんだが、安心してそういう風にいられる気がした。 10代の時は、自然に甘えられたが、20代になると、そういう環境に置かれるのが苦痛になった。苦痛てか、気持ちが悪かった。こそばゆさをこじらせたような感覚というか。 自分がダメになるような気がした。自分はそんな価値はない、幻滅されるという怖さを感じた。 となると、このまま来の自分を取り戻すことはないの?

    私にもかつて、のびのびと生きていたと実感できる瞬間があった。 思い返す..
    nemuneta
    nemuneta 2014/12/04
  • ティッシュ

    自習室に行って適当な席に座った。隣ではすでに女の子が勉強していた。見覚えのある顔だった。現代文を教えた子だ。昨日何となく同じ部活のTのクラスへ行ったらTは現代文を勉強していた。その隣で一緒に勉強していたあの子だ。自分で言うのもおかしいけど僕は現代文が出来る方だ。だからTとその子に現代文を教えた。教科書の設問を少し説明しただけだけど。 あの子だと分かったからといって何かあるわけでもなく、僕は普通に勉強をはじめた。しばらくして、壁にかかっている時計を見て次は物理やろうかなとか考え始めたとき、隣のあの子が鼻をすすっていることに気が付いた。僕も鼻の調子が悪かったのでその時は箱ティッシュを持っていた。僕はティッシュを分けた方がいいんじゃないかと思った。でも、相手があまり知らない女の子だということに気づいた。不審に思われたらどうしようと思った。急に恥ずかしくなった。僕が悩んでいるとあの子は席を立って自

    ティッシュ
    nemuneta
    nemuneta 2014/12/04
  • ある同人サークルが完膚なきまでに消滅するまで

    (追記:H26/12/05) 元ネタになった方々に騒がれているようなので、格好悪い形になりますがいくつかの点について付記を加えておきます。 まず当エントリはあなた方の何かを批難し、留まらせようとして書かれたものではないことを強く主張しておきます。 後半の(ブックマークコメントを借りれば「国語力の低い」)文章には、 あるジャンルに対する愛の形に優越も何もあったものではないのだ、という思いを、あなた方の遊びに対する私が抱いた「気持ち悪さ」それ自体を茶化す寓話に変え、 更にエントリ自体をリチャード・マシスン著「アイ・アム・レジェンド」との”クロスオーバー小説”へと転換することで込めたつもりでした。 それが全く伝わらず、怒りの対象となり、ましてやトラックバック先の不可思議な関連エントリ(”マシンスパイ・ゼロクロー”)による批難を「ユーモア」と称することで その溜飲を下げていらっしゃるのであれば、

    ある同人サークルが完膚なきまでに消滅するまで
    nemuneta
    nemuneta 2014/12/04
  • 退学の周辺

    10年ほど前にとある大学に入学した。 大学受験が全国対戦ゲームのように思えて楽しかったため流れで入ったが、 それ故大学生活の展望も、勉学に対する意欲も全く持ち合わせていなかった。 結果、文系学部にも関わらず1回生前期で3割ほど単位を落とした。 その後更に低調となり、遂にある辺りから大学に出ず引き篭もりがちになった。 確か二十歳の誕生日は一日中布団で寝たきりで 「ああこれで地元市役所の高卒区分を受けることができなくなったのか・・・」 ということを考えていた気がする。 ---------- ところで、かつて在籍した学部には 「前期は4月中に、後期は10月中に休学届を提出し、受理されれば学費は月割り」 という規定があった。 半期28万ぐらいが4万8000ぐらいで済む。 学生生活における1年の違いが生涯年収における何百万の差にうんたらという言説もあるが、 目先の20万も大きい。 半期開始早々にドロ

    退学の周辺
    nemuneta
    nemuneta 2014/12/04
  • 百鬼夜行――増

    増田はとある集落に生まれた。 その集落には増田と云う名の者しか居らず、集落の名もまた増田と云った。偶に、『村』とか云う場所から何某と名乗る者が訪れたが、それは飽くまで珍客であった。 増田は他の増田に親しみ、或いはまた別の増田を罵り、増田に囲まれて成長していった。増田にとって、集落の誰もが増田と云う名であることは至極当然であり、疑問に思うこともなかった。自分は増田であり、他者もまた増田であった。 余所では一人一人に異なる名があると云うのは増田も識っていた。しかしそれは、想像するだけで厄介そうな世界だ、と思った。此処では、誰かが「増田」と呼びかければ、自らが呼ばれたと思った増田が応え、そうでない増田は黙っている。ある増田の発言に何か云いたければ、直接云えばいいだけのことだ。 自分は増田でいい。名前など要らぬ。そう思っていた。 *** 増田は冗談を好む性分であった。増田たちを相手に、度々麺類に関

    百鬼夜行――増