京都に本拠を置く、弁護士法人つくし総合法律事務所の東京事務所は、都心のオアシス、新宿御苑のそばに建つビルに入居している。 「今日は暑いですよね!」と第一声、気さくな笑顔で出迎えてくださった大胡田誠先生に、今回はお話を伺った。名刺交換の際に、ご自分の名刺をインタビュアーの手元へ正確に差し出してこられたので、いきなり驚かされた(驚くのも失礼かもしれないが)。 社会の厳しさに晒された大学時代、母親と同級生に救われた – 弁護士を志そうと思われたきっかけについて、お聞かせくださいますか。 わたしは小学校6年生の頃に全盲になりまして、将来の可能性を閉ざされたような気持ちになったんです。周囲のみんなよりも劣った存在になったと、コンプレックスを感じていました。 そんなとき、中学2年生の夏に、日本初の全盲の弁護士で、この法律事務所の所長でもあります竹下義樹弁護士の『ぶつかってぶつかって』という本に出会いま