長引く経済停滞により,多くの企業がさらなるコスト削減を迫られている。ネットワーク構築・運用コストも例外ではない。固定的なランニング・コストに見える通信料金などは,格好のターゲットにされやすい。とはいえ,安直にコストを削って,業務の根幹を下支えするネットワークを貧弱なものにするわけにはいかない。企業ユーザーは今,どのようなネットワークを運用し,今後の展開をどう見ているか。 その実態を探るべく,本誌と総務省は7~8月にかけて「NGN/クラウド・コンピューティング時代の企業ネットワーク実態調査」を実施した。この調査は毎年実施しており,今回は国内1167社から回答を得た。例年の通信サービスの利用状況などに加え,コスト削減の取り組みや新型インフルエンザのパンデミックへの対応についても尋ねた。その結果からは,厳しい状況を打破するべく,クラウド・コンピューティング(以下クラウド),サーバー仮想化,バース
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