フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港の第1ターミナル内で1988年から2006年までの18年間を過ごし、トム・ハンクス主演の映画「ターミナル(2004年公開)」のモデルとなったイラン出身のマーハン・カリミ・ナセリさんが12日、同空港の第2ターミナルで心臓発作を引き起こして死去。AP通信は1945年生まれとしているが、1942生まれともされており、年齢は77歳か80歳だったと見られている。 イラン南西部でイラン人の父と英国人の母の間に生まれたナセリさんは1974年に英国に留学したが、75年にイランに帰国した際に反政府運動を行ったとして投獄され、パスポートなしのまま国外追放となった。 このときベルギーやフランス、西ドイツ政府などに政治亡命の申請をしたが却下されて行き場を失った形。1980年に難民に認定されたあとベルギーで生活したが、英国移住を決意してベルギーを離れた。しかし移動中だったフラ