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  • シリア・イラン:アサド大統領によるイラン訪問の含意|公益財団法人 中東調査会

    2022シリアイラン東地中海地域湾岸・アラビア半島地域 公開日:2022/05/13 2022年5月8日、シリアのアサド大統領がテヘランを電撃訪問し、ハーメネイー最高指導者、及びライーシー大統領と個別に会談した。アサド大統領によるイラン訪問は、2019年2月以来約3年ぶりで、シリア内戦が2011年に始まって以来2回目となる。 ハーメネイー最高指導者は会談の中で、「シリアは国際的な紛争において勝利を遂げた」、「現在、シリアに対する尊敬と信頼は、以前より増しており、諸外国はシリアを大国として見上げている」とアサド大統領のリーダーシップを称賛した。 一方で、同最高指導者は、イランとシリアの隣国指導者の幾人かは、シオニスト体制(注:イスラエルを指す)の指導者と関係を有し、コーヒーを一緒に飲むなど蜜月を築いているが、これらの国々の人民は「ゴドスの日」に路上で反シオニスト体制のスローガンを叫び抗議して

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    nessko 2022/05/14
  • トルコ・サウジアラビア:二国間関係改善に向けた動き(エルドアン大統領のサウジ訪問)|公益財団法人 中東調査会

    2022東地中海地域湾岸・アラビア半島地域トルコサウジアラビア 公開日:2022/05/02 2022年4月28日、エルドアン大統領はサウジのジェッダを訪問した。現地では同国のサルマーン国王、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子らとイフタール(断明けの夕)を共にし、その後は非公開で会談した。翌29日、エルドアン大統領は保健、エネルギー、糧安全保障、農業技術、防衛産業、金融におけるサウジとの協力強化が共通の利益であるとTwitterに投稿した。また今次訪問に関して、再生可能エネルギーやクリーンエネルギー技術分野におけるトルコ・サウジの協力深化の可能性に言及した他、トルコが湾岸地域の同胞の安定と安全を自国のそれと同様に重視していることを表明した。この上で、政治・軍事・経済のあらゆる面での関係強化を通じて両国関係が「新しい協力の時代」を迎えたと強調した。 評価 エルドアン大統領のサウジ訪問は

    トルコ・サウジアラビア:二国間関係改善に向けた動き(エルドアン大統領のサウジ訪問)|公益財団法人 中東調査会
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    nessko 2022/05/02
  • アフガニスタン:反ターリバーン勢力の動向|公益財団法人 中東調査会

    2022アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2022/04/27 2021年8月15日に首都カーブルを陥落させて以降、ターリバーンがアフガニスタンにおける政治・軍事的優位を確立し、それを維持する状況が続いている。現時点において、ターリバーンはほぼ全土を掌握しており、「事実上の権力(the de fact authorities)」として国の実質的な統治を行っている。 とはいえ、ターリバーンによる厳しい統治に反発する政治勢力は依然存在しており、これら勢力をも包摂する政権の樹立がアフガニスタンの安定化に向けての重要課題である。また、現在も「イスラーム国ホラーサーン州」(ISKP)が散発的に治安事案を引き起こしており、流動的な治安情勢が懸念材料である。 以下では、断片的ながらも、反ターリバーン勢力の直近の動向を簡単に取り纏め、現在の政治・軍事情勢を概観したい。 アフガニスタン・イスラー

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    nessko 2022/04/27
  • アフガニスタン:パキスタン軍機の越境攻撃で多数の市民が死傷|公益財団法人 中東調査会

    2022アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2022/04/18 2022年4月16日未明、南東部ホースト州、及び、東部クナル州で、パキスタン軍機による越境攻撃が発生し、40名以上が死傷した。 民放『トロ・ニュース』(独立系)は、16日午前3時頃に空爆が始まり、民家が破壊され、女性や子どもを含む市民40名以上が死傷したとの目撃者の証言を伝えた。また、同記事は、クナル州情報文化局の担当者によるものとしてパキスタン軍の迫撃砲で少なくとも6名が死亡した、負傷者の一人によればパキスタン側から軍用機が飛来し民家を空爆した、と報じた。また、16日付パキスタン英字紙『エクスプレス・トリビューン』は、パキスタン軍用ヘリがクナル州の4つの郡で民家を空爆した末、市民36名を殺害したとのターリバーン司令官の証言を報じた。 これを受けて、16日、ターリバーンのムジャーヒド情報文化副大臣代行兼報道官は、「

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    nessko 2022/04/18
  • アルジェリア:ロシア依存軽減のため、イタリアへのガス追加輸出に合意|公益財団法人 中東調査会

    2022アフリカ地域アルジェリア 公開日:2022/04/13 2022年4月11日、タブーン大統領とイタリアのドラギ首相の立ち合いの下、両国の炭化水素公社「Sonatrach」及び「ENI」は、アルジェリア産ガスのイタリアへの追加輸出に係る合意書に署名した。同合意書では、2023年から2024年にかけて、両国間の「トランスメッド・ガスパイプライン」や液化天然ガス(LNG)を通じて90億立法メートルのガスを追加供給し、イタリア向け輸出量を290億立方メートルまで引き上げる計画である。これにより、イタリアへの輸出量は現在比で約50%増える見通しである。 イタリアはロシア産ガスへの依存度(2021年時:40%)が高いことから、エネルギー面での脱ロシア政策を進めるため、アルジェリアのほか、リビアやアゼルバイジャン、カタル、アメリカなどから追加調達を試みている。 評価 欧州各国がロシア産ガスの代

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    nessko 2022/04/16
  • アフガニスタン:ターリバーンがケシ栽培禁止令を発出するも実効性に疑問符|公益財団法人 中東調査会

    2022アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2022/04/07 2022年4月3日、ターリバーンのアーホンドザーダ最高指導者は、「ケシ、及び、全ての麻薬栽培禁止に関する信徒たちの長令」と題する声明を発出し、全土でのケシ栽培を禁ずる方針を打ち出した。同声明の概要は以下の通りである。 信徒たちの長令に基づき、今次声明の日付以降、全土におけるケシ栽培が厳格に禁止されることを全ての国民に通達する。これ以降、誰も同作物を栽培してはならない。 違反者は、その作物を廃棄・破壊されるとともに、シャリーアに則って裁かれる。 また、全土において、アルコール、ヘロイン、メタンフェタミン、タブレットK(注:闇売買されるタブレット形状の薬物)、ハシーシュ等を含む全ての麻薬の使用、輸送、売買、流通、輸入、輸出、並びに、工場での製造が厳に禁じられる。 ※パシュトゥー語、ダリー語、英語の3言語で発出された。上

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    nessko 2022/04/10
    >犯罪行為を取り締まり、シャリーアに則り公正で秩序だった社会を築くことは民衆の支持を得るために重要である。基本的に、ターリバーンはアフガニスタン国民向けに今次の表明をしたものと考えられる。
  • アフガニスタン:中国が近隣7カ国外相会合を主催|公益財団法人 中東調査会

    2022アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2022/04/01 2022年3月31日、中国東部の安徽省屯渓で、アフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合が開催された。今次会合は、パキスタン(2021年9月)、イラン(同年10月)に続いて3回目となる同じフォーマットでの国際会合であり、中国主催の下、イラン、パキスタン、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、及び、ウズベキスタンの外相級が出席した。ターリバーン暫定政権からもモッタキー外相代行が参加し、カタル、インドネシアの代表団も参加した。 冒頭、習近平国家主席は、「近隣諸国にとってアフガニスタンは、同じ山河を介して結びつく、栄枯盛衰をともにする国」と表現し、一致団結してアフガニスタン人民が明るい将来を築く支援をする必要があるとメッセージを寄せた。 会合後の共同声明では、近隣諸国は、アフガニスタンの主権、領土保全、及び、国家の統一を

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    nessko 2022/04/03
  • サウジアラビア:習近平中国国家主席の訪問 #2|公益財団法人 中東調査会

    2022湾岸・アラビア半島地域サウジアラビア 公開日:2022/12/12 2022年12月9日、リヤドで開催されたGCC・中国サミットとアラブ・中国サミットに、ムハンマド皇太子とサウジ訪問中の習近平中国国家主席が参加した。GCCからはファハド・サイード副首相(オマーン)、タミーム首長(カタル)、ミシュアル皇太子(クウェイト)、ハマド国王(バハレーン)、ハマド・シャルキー首長(UAE・フジャイラ首長国)、ハジュラフ事務局長が、GCC以外のアラブ諸国からはエジプトのシーシー大統領を筆頭に、イエメン、コモロ諸島、ジブチ、チュニジア、パレスチナ自治政府、モーリタニア、レバノン等からの代表者の他、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長が出席した。 2つのサミットを通して、中国が今後、GCC諸国に5つの重点的拠点を設け、3~5年(2023~2027年)のジョイントアクションプランに取り組むことが発表された

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    nessko 2022/03/27
  • サウジアラビア:第二の建国記念日が意味するもの|公益財団法人 中東調査会

    2022湾岸・アラビア半島地域サウジアラビア 公開日:2022/02/15 2022年1月27日、国王令を通じ、同年より2月22日を建国記念日(Founding Day)とすることが発表された。既存の9月23日の建国記念日(National Day)はそのままで、今後は2つの建国記念日が併存することになる。9月23日は1932年、アブドゥルアジーズ国王(1876~1932年)の下、現在の第三次サウジアラビア王国が完成したことに因んだもの。一方2月22日は、1727年にサウード王家の始祖であるムハンマド・イブン・サウード国王(第一次王国初代国王)が、リヤド郊外ディルイーヤの首長となったことに由来する。なおその後、ディルイーヤを中心に第一次サウジアラビア王国が興った(1744年)。第二の建国記念日について、ディルイーヤ門開発局(DGDA:Dir’iya Gate Development Aut

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    nessko 2022/02/19
  • イラン:バンダル・アッバースにおける中国領事館開設が閣議承認|公益財団法人 中東調査会

    2022イラン湾岸・アラビア半島地域 公開日:2022/01/07 2021年12月29日、閣議は、中国領事館を南部バンダル・アッバース(下図参照)に開設することを承認した。中国は、首都テヘランに大使館を設置しているが、今次承認により領事館が開設されれば、イラン国内では初めての中国領事館となる。他国領事館で、バンダル・アッバースに開設しているのはインドのみである。 バンダル・アッバースは、ペルシャ湾に面する南部ホルモズガーン州都で、エネルギー輸送における戦略的要衝であるホルムズ海峡の北岸に位置する。同市は、イランの全輸出入貨物の約50%(コンテナ貨物に限れば79%)を取り扱う、イラン最大の港町である。 図 バンダル・アッバース周辺地図 (出所)Google Map及び公開情報を元に筆者作成。 評価 近年、中国はイランとの関係を急速に強化しており、今回の動きは、中国がイランで影響力を拡大させ

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    nessko 2022/01/09
  • トルコ・UAE:ムハンマド・ビン・ザーイド・アブダビ皇太子のトルコ公式訪問|公益財団法人 中東調査会

    2021アラブ首長国連邦トルコ東地中海地域湾岸・アラビア半島地域 公開日:2021/11/25 2021年11月24日、エルドアン大統領は、アンカラでアブダビのムハンマド・ビン・ザーイド皇太子と一対一で会談し、二国間関係について協議した。その後、両国の代表団を交えた会談を実施し、エネルギー、環境、金融、貿易分野に関する10の二国間協定の覚書(MoU)に署名した。 アブダビ開発ホールディング社(ADQ)のムハンマド・スワイディーCEOは、エルドアン大統領とムハンマド・ビン・ザーイド皇太子との会談を受け、ADQの新たな投資としてトルコに100億ドルの資金を割り当てたことを明らかにした。 また、トルコのチャウシュオール外相は、大統領官邸で行われたMoU署名式で、同首脳会談は「非常に生産的」だったと評し、12月にUAEを訪問すると発表した。 評価 トルコ・UAE関係が改善に向けて大きく動き始めてい

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    nessko 2021/11/25
  • 2021年14号 イスラーム国中央アフリカ州がウガンダの自爆攻撃を主張|公益財団法人 中東調査会

    No.M21-14 2021年14号 イスラーム国中央アフリカ州がウガンダの自爆攻撃を主張 2021年11月16日、ウガンダ首都カンパラで国会議事堂や中央警察署を狙った自爆テロが起き、現時点で3人が死亡し、30人以上が負傷したと報道された。同日、「イスラーム国中央アフリカ州」が攻撃を主張する犯行声明を発出した。同組織は10月23日のカンパラのレストラン爆破も主張していた。「中央アフリカ州」を名乗っているのは、コンゴ民主共和国の東部で活動するウガンダの反政府イスラーム勢力「民主同盟軍(ADF」 である。 稿では、カンパラでの自爆攻撃に関する犯行声明を分析し、今後の展望としてウガンダや周辺諸国の過激派動向について検討する。 【目次】 1. 中央アフリカ州の犯行声明 2. 今後の展望

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    nessko 2021/11/21
    >「中央アフリカ州」を名乗っているのは、コンゴ民主共和国の東部で活動するウガンダの反政府イスラーム勢力「民主同盟軍(ADF」 である。
  • UAE・シリア:シリア内戦以降、初となるハイレベル会談|公益財団法人 中東調査会

    2021東地中海地域湾岸・アラビア半島地域アラブ首長国連邦シリア 公開日:2021/11/10 2021年11月9日、UAEのアブドッラー・ビン・ザーイド外務・国際協力相ら一行がシリアを訪問し、アサド大統領他とダマスカスで会談した。シリア内戦が開始し、同国が2011年にアラブ連盟から除名されて以降、UAEのハイレベルがアサド大統領と会談するのは初めてとなる。会談及び出席者の詳細は明らかにされていないが、双方ともに二国間関係の回復を前提とした会談であることを示唆し、UAEは「シリア内戦の終結に向けた努力をする」旨を伝え、アサド大統領はシリアを訪問したUAEの「客観的で適切な姿勢」を称えた。なおアブドッラー・ビン・ザーイド外務・国際相ら一行は、同日の内にシリアを発った。 評価 シリア内戦への対応をめぐって、UAEはアラブ諸国の間でも反体制諸派を支援してきた最右翼と言える国である。しかし、201

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    nessko 2021/11/13
  • イラン:アフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合を主催|公益財団法人 中東調査会

    2021アフガニスタンイスラーム過激派その他イラン 公開日:2021/10/29 2021年10月27日、イランがアフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合を主催した。今次会合には、主催国であるイランの他、中国、パキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、及び、ロシアの外相が参加した(中露の外相はオンライン参加)。国連のグテーレス事務総長も事前収録のビデオ・メッセージを寄せた。 同枠組みでの外相会合は、年9月8日、パキスタンのイニシアチブによって初めて行われており、その際にはアフガニスタンの平和と安定化に向けた隣接6カ国からの支援が確認された。今次会合への、ターリバーンからの参加はなかった。 会合後に発出された、7カ国外相による共同声明の要旨は以下の通りである。 前文要旨 参加国外相らは: アフガニスタンの主権、政治的独立、団結、及び、領土保全を支持し、同国の内政に干渉しな

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    nessko 2021/10/31
  • アフガニスタン:モスクワ会合参加諸国がターリバーンに「包摂的」政権成立を要求|公益財団法人 中東調査会

    2021アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2021/10/21 2021年10月20日、ロシアが「アフガニスタンに関するモスクワ会合」をホストした。参加諸国が発出した共同声明によると、今次会合に参加したのはロシア中国、イラン、インド、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、および、アフガニスタン暫定政府(原文ママ)だった。米国は、「ロジ的に難しい」との理由で参加しなかった。 同声明によれば、参加諸国は、ターリバーンが事実上の権力を担っている「新しい現実」を認識する必要性を確認した。但し、この姿勢は、アフガニスタンにおける正式な新政府に対する国際的な承認を意味しない、との留保が付された。また同会合において、ターリバーンによる「民族」と「政治」の面での真に包摂的な政府樹立、少数民族・女性・子どもを含む全ての国民の人権尊重、テロ対策、および、経済・人

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    nessko 2021/10/23
  • アフガニスタン:米国・ターリバーン間協議に見る双方の思惑|公益財団法人 中東調査会

    2021アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2021/10/11 2021年10月9~10日、ターリバーンが実権を掌握(8月15日)して以降初めてとなる、米国・ターリバーン間直接協議がカタルで行われた。ターリバーン側代表団には、モッタキー外相代行(代表)、ハイルフワー情報文化相代行、ワシーク情報局長官代行、ヌールジャラール内務副大臣代行らが参加した。米国側からはウェスト和解担当特別副代表が代表として一行を率い、コーエンCIA副長官、米国国際開発庁(USAID)高官らが同行した。昨年2月のドーハ合意締結の立役者だったハリールザード特使は、今次協議に参加しなかった。 米国務省は10日、今次協議において、治安・テロ対策、米国・同盟国民の安全な移動、女性の社会参画を含めた人権問題、及び人道支援への対応について協議したとの声明を発出した。また、米国はターリバーン側に対して、「言葉ではなく行

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    nessko 2021/10/11
  • アフガニスタン:中部ガズニー州・西部ヘラート州・南部カンダハール州を含む7州の州都がターリバーン側に更に陥落、激しい攻防が続く|公益財団法人 中東調査会

    HOME 中東かわら版 アフガニスタン:中部ガズニー州・西部ヘラート州・南部カンダハール州を含む7州の州都がターリバーン側に更に陥落、激しい攻防が続く 2021アフガニスタンイスラーム過激派その他 公開日:2021/08/13 2021年8月10日~12日の3日間で、ターリバーンは更に7州の州都を制圧した。先立つ8月6日~9日の4日間には6州の州都がターリバーン側に陥落していた(詳しくは「中東かわら版」No.46参照)。これにより、陥落した州都の数は全34州の内13州都に達した。 新たにターリバーン側に陥落したのは、西部ファラー州都ファラー、北東部バグラーン州都ポレ・ホムリー、北東部バダフシャーン州都ファイザバード、中央部ガズニー州都ガズニー、西部ヘラート州都ヘラート、西部バードギース州都カラエ・ナウ、及び、南部カンダハール州都カンダハールの7州都(図1参照)。12日に陥落したガズニー州で

    アフガニスタン:中部ガズニー州・西部ヘラート州・南部カンダハール州を含む7州の州都がターリバーン側に更に陥落、激しい攻防が続く|公益財団法人 中東調査会
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    nessko 2021/08/14
    >「武力を用いた簒奪」を回避するには和平合意締結が焦眉の急だが、問題はターリバーン側には現時点において譲歩すべき理由がほとんどないことである。
  • シリア:政府軍がアブー・カマールを制圧へ | 公益財団法人 中東調査会

    2017シリア東地中海地域 公開日:2017/11/09 シリア政府軍によるダイル・ザウル県の重要拠点制圧が進んだ。今後も順調に制圧が続くようならば、「イスラーム国」排除後のシリア紛争の形勢にも大きな影響を及ぼすだろう。情勢の概況は以下の通り。 図:2017年11月9日時点のシリアの軍事情勢(筆者作成) オレンジ:クルド勢力 青:「反体制派」(実質的には「シャーム解放機構」と改称した「ヌスラ戦線」や、「シャーム自由人運動」などのイスラーム過激派) 黒:「イスラーム国」 緑:シリア政府 赤:トルコ軍(「反体制派」からなる「ユーフラテスの盾」なる連合が前面に立っているが、実質的にはトルコ軍) 赤点線内:「反体制派」(主にアメリカ軍からなる各国の特殊部隊の保護を受けており、実質的にはアメリカ軍) 1.   政府軍がアレッポ-イスリーヤ-サラミーヤ間の幹線道路からイドリブ県方面へ西進し、「ヌスラ戦

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    nessko 2017/11/10
  • サウジアラビア:サルマーン国王の訪日|公益財団法人 中東調査会

    2017湾岸・アラビア半島地域サウジアラビア 公開日:2017/03/16 3月12日から15日、サウジアラビアのサルマーン国王は公式実務訪問賓客として日を訪問した。サウジ国王が日を訪問するのは1971年にファイサル国王が初めて訪問して以来46年ぶりで、2人目となる。サルマーン国王自身は1998年にリヤード州知事として、2014年に皇太子として日を訪問している。 日滞在中、13日には安倍首相と首脳会談が行われ、サウジアラビアで進められている経済改革「ビジョン2030」に対する日との協力の方向性、具体的なプロジェクトをまとめた「日・サウジ・ビジョン2030」が合意された。同合意では、日の成長戦略にも資するかたちで、エネルギーやエンターテイメント、医療、インフラ、投資といった9分野での広範な二国間協力を想定しており、サウジでの経済特区の設置、投資協定の発効、査証発給の円滑化などを進

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    nessko 2017/03/26
  • イスラーム過激派:バングラデシュでの襲撃事件|公益財団法人 中東調査会

    2016その他イスラーム過激派 公開日:2016/07/02 2016年7月2日早朝(日時間)バングラデシュでレストランが襲撃され多数の死傷者が出た。襲撃犯がたてこもり人質をとったとされていたが、治安部隊が突入し、人質らを解放した模様である。事件については、インターネット上で「イスラーム国」の自称通信社「アアマーク」が情報を発信したり、「インド亜大陸のアル=カーイダ」傘下の「アンサール・イスラーム」のものとされる書き込みがみつかったりするなど情報が錯綜している。なお、稿執筆時点でいかなる団体からも「犯行声明」とみなすべきものは発表されていない。 画像1:「アアマーク」の第一報とされる書き込み 画像2:「アアマーク」が事件の犠牲者数について発信した書き込み 画像3:「アンサール・イスラーム」のものとされる書き込み 評価 その後、「アアマーク」は事件現場の模様と称して射殺された犠牲者と見ら

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    nessko 2016/07/03