京都府舞鶴市の森上真美子さん(25)は見た目には分からない深刻な悩みを抱えている。スマホやパソコン、テレビの画面を見ると、なぜか体調が悪くなるのだ。 見始めて2分もすると目や頭が痛み、ひどい吐き気をもよおす。 世間では「電磁波過敏症」などと呼ばれているが、そのメカニズムは解明されていない。だから、どこでどんな治療を受ければいいのか見当もつかない。最近は電子機器と無縁の生活を送り、やむを得ない時はブルーライトカットメガネとサングラスの両方を装着してやり過ごす。 デジタル時代にメールもSNSも使えない。 わたしは社会から置いてきぼり。 どこかに同じ境遇の人はいないかな。 いたとしたら、あなたはひとりぼっちじゃないんだよ。 そんな気持ちを発信したくて、昨年12月、京都新聞の読者投稿欄「窓」に文章を投稿した。 もともと引っ込み思案で、自分の意見を押し出すタイプでもなかった。それなのに、そうせずには