厚生労働省は3日、医療費の支払いが高額になった場合に負担を軽減する「高額療養費制度」で、年収790万円以上の70歳未満の高所得者について負担上限額を引き上げる方針を固めた。年収210万円未満の低所得者は据え置きとし、両者の間の中所得者は区分を所得に応じて細分化し、負担増を求めるケースも出る。見直しは2014年度後半にも実施する。 高額療養費制度の見直しは、政府が8月に閣議決定した社会保障制度に関するプログラム法案骨子に明記された。厚労省は9日の社会保障審議会医療保険部会に見直し方針を示し、議論を始める。