日本人はどうやって日本人になるのだろうか? そんな誰もが意識したことがないことを、グローバル化という視点でとらえていくとどうなるだろうか? 21世紀のグローバル化が私たちに突きつけている問題は、国際標準語(英語)を話す国際人になることではない。日本人という確固たるアイデンティティを持って、世界を舞台に活躍できる人材になることだ。 娘と私の思い出 今年も8月15日の終戦記念日がやって来た。 日本では、夏になるとメディアは戦争の話であふれる。とくに今年は、「慰安婦発言」(橋下徹)「ナチス発言」(麻生太郎)があり、憲法改正が政治課題化しているので、例年以上である。また、映画『風立ちぬ』、オリバー・ストーン監督の広島・長崎訪問も話題になり、戦争がまるで昨日のことにように語られている。 そこで今回は、日本とアメリカの歴史教育の違いについて、私と娘の経験から述べてみたい。 と、その前にまず述べておきた