コーヒー豆の輸入量が1~11月分で42・7万トンとなり、2006年の1年分を超えて過去最高を記録した。コンビニエンスストア店頭でのいれたてがヒットし、すしやたこ焼きの外食チェーンも扱い始めるなど、今年はコーヒー商戦が熱かった。人口が減って日本全体の「胃袋」は縮むなか、消費が伸びる珍しい商品になった。 コーヒー商戦に火をつけたのはコンビニだ。最大手のセブン―イレブンが今年1月から、約1万6千店で順次、本格展開を開始。1杯で税込み100円の手頃な値段が受け、販売数は3億杯を超えた。これを追ってサークルKサンクスやミニストップも6月から全店で100円で売り出すなど、各社が販売を競う。 コンビニがコーヒーに力を入れるのは、原価が安く利益率が高いからだ。さらに、これまで少なかった女性客に人気が高く、「コーヒーの購入客は一緒にパンやデザートも買うことが多い」(セブン―イレブン・ジャパンの鎌田靖取締役)