シリコンバレー最強のベンチャーキャピタリストによる異色の経営書『HARD THINGS』の日本版が発売直後から起業家、経営者を始めビジネスの第一線で活躍している読者に強い印象を与えているようだ。なんといっても著者、ベン・ホロウィッツが吐き気をこらえ、冷や汗を流しながら切り抜けてきた数々の修羅場から得たアドバイスには圧倒的な重みがある。 今回は本書に登場するホロウィッツに大きな影響を与えてきた人物とホロウィッツが理想のリーダーと考える人物像について紹介してみたい。 戦時のリーダーの理想――アンディ・グローブ属性 連載の前回は「平時のCEOと戦時のCEO」というトピックを紹介した。ホロウィッツによると、市場が成長しており、かつ自社にその市場で決定的な優位がある場合が「平時」だ。それに対して「戦時」とは、会社が存立に関わる危機にさらされている状態をいう。戦時のCEOは部下を叱り飛ばし、命令からの
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