米自動車業界が、燃費の良いエコカーの販売強化に向け、新聞への広告出稿を増やしている。広告、購読収入減少で経営が悪化している新聞業界には干天の慈雨となりそうだ。 新車売り上げ台数が低迷する中で昨年、米ゼネラル・モーターズ(GM)による8〜16ページのカラー広告「シェビー(シボレー)・ショールーム」が米有力紙ロサンゼルス・タイムズの日曜版から姿を消した。GMはその後、今年7月に破産法の保護下から脱却し、この広告は復活した。 米メディア大手でタイムズの発行元でもあるトリビューンによれば、今年7〜9月期(第3四半期)にGMや独ダイムラーなど自動車会社のマーケティングに対する支出が回復してきたという。 米ウェルズ・ファーゴのアナリスト、ジョン・ジャネディス氏は、自動車会社の全国展開のキャンペーンがかつてほどの水準に戻ることはないだろうが、その復活によって紙面上の大規模広告の減少傾向は緩和