大阪市は4日、浪速区保健福祉センターの男性職員(48)が、特別児童扶養手当の支給手続きを怠り、手当相当分を埋め合わせるために自分の銀行口座から受給者(43)に約41万円を振り込んでいたと発表した。 職員は昨年10月、同センターで受給者から特別児童扶養手当の継続受給に必要な書類を受理したが、事務処理をしないまま放置。今年4月に受給者から手当が支給されていないことを指摘され、事務手続きを怠っていたことに気付き、自分の口座から20万3000円を振り込んだ。しかし、その後も事務手続きを失念し、次の支給月の8月にも同様の指摘を受け、再び20万7500円を振り込んだ。 職員が書類の再提出を求めたのを不審に思った受給者が、職員の上司に連絡したため発覚。職員は市の調査に「予定された手当が振り込まれないと迷惑をかけると思った」と説明しているという。市は正式な支給手続きを取るとともに、職員が関与したほかの不適