ごった返す夕刻の西武新宿駅。右手前の各停・上石神井(かみしゃくじい)行き30000系車両の奥を、急行・新所沢行き2000系車両が発車する。西武新宿線といえば、2000系のこの黄色い車両のほうがポピュラーか。 2000年代以降、各路線の直通運転の実現、東京メトロ副都心線などの新線・新駅の誕生、渋谷駅のようなターミナル駅の大改装などにより、首都圏の鉄道路線は加速的に利便性、快適性を増している。 JR山手線の50年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ駅」は、2020年春に開業予定である。またこの2月には、JR東日本による、羽田空港と東京都心のターミナル駅を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」の建設計画が大きく報じられた。実現すれば、羽田空港に建設される新駅と東京駅とは約18分、新宿駅とは約23分で直結されるという。 その一方でつい先日、こうした流れとはおそらく“真逆”の、あるニュースが報じられた。 『西武新