「最後のシーンで敵の数を2倍に増やせない?」「え!締切まであと1週間だよ!?」「でも、プレイヤーにもっとドキドキしてもらいたいんだよ!」「じゃあ代わりにアイテムを出さないようにすれば…できるか!」 これは、甲斐市でゲームを作っている会社「ハル研究所(ハル研)」の日常の一コマ。納得がいくものづくりのために「もっとこうした方がいい」「こうすべきだ」などと議論することがよくあります。でも、それは仲が悪いわけではありません。「いいゲームをつくりたい」という思いのぶつかり合いなんです。 ミスを推理 みなさんも、ゲームをしたことがありますよね。そのゲームを一つ作りあげるのに、どのくらいの人が関わっているか想像できますか。1体つくるのに3~4週間もかかるキャラクターを50体以上もつくる。ステージやシーンに合わせて200曲以上もの音楽をつくる。キャラクターの動かし方やゲームの進行を左右する150万行以上の