古くから言われてきたことではあるが、デジカメを買う層とビデオカメラを買う層というのは、基本的に違うものである。日本人のカメラ好きは今に始まったことではないが、その中でも写真は、男女問わず生活の中に深く浸透した。 昨今ケータイなどで女性や年配者にフォーカスした製品作りが珍しいもののように取り上げられているが、すでにカメラは1960年代という早い時期に、女性・年配者をターゲットにしたハーフサイズカメラが大量に作られた。白物以外の工業製品の中では、カメラこそこのマーケティング戦略をいち早く実践したものではないかという気がする。 一方で動画を撮るためのムービーカメラは、コンシューマ用として70年代に8ミリフィルムのカメラが登場した。筆者の実家でも父が物好きだったこともあって、筆者が小学生の頃にシングルエイトのカメラを買ったが、映写機が高くて買えなかったこともあって、結局その動画を見たことは一度もな