はじめまして、木村 廉と申します。現在神戸大学大学院の修士2年生で、システムソフトウェアの脆弱性検出やself protectionについて研究しています。 § 実はこのコラム執筆のお誘いをいただいた時、はじめはお受けするかどうか少し迷いました。というのも、「GeekOut」の過去のコラムを見ると、執筆者の皆さんは最前線で活躍されている方ばかりで、一介の学生の私では見劣りするような気がしたからです。 しかしながら、私もエンジニアの端くれですので、他のエンジニアと差別化できる強みも多少は持っています。そしてそれは、幸いにも他の人とかぶりづらいマニアックな部類のもので、参考にできる資料も多くありません。 その強みとは、OSやハイパーバイザ(コンピュータを仮想化するための制御ソフトウェア)といった、基本的な制御を行うシステムソフトウェアを開発したり、それに手を入れたりすることです。いわゆる“低レ
Linuxバイナリを最適化して性能を向上させる「BOLT」、Facebookがオープンソースで公開。言語やコンパイラに依存せず高速化 Facebookは、Linuxバイナリの内部配置を最適化することによりCPUのキャッシュ効率などを向上させ、実行速度を改善する「BOLT」をオープンソースで公開しました。 BOLTは「Binary optimization and layout tool」の略とされています(もしかしたら、より速く走るという意味でウサイン・ボルト氏にかけているのかもしれません)。 BOLTは言語やコンパイラに依存せず、ソースコードも不要 BOLTのおもな効果は、Linuxバイナリの実行状況をperfコマンドで取得し、高頻度で実行されている部分などを判別した上で、そうした部分がCPUキャッシュにヒットしやすいようにバイナリの内部配置を改善することなどで実行速度を向上させることと
Mackerelチームのエンジニアのid:itchynyです。 「mackerel-agentを入れるとloadavgが7時間ごとに上昇する」 先日、このような問い合わせを複数のお客さまから受けました。私も実験してみたところ、確かに再現しました。EC2 t2.microにmackerel-agentを入れて簡単なログ監視とプロセス監視を設定し、数日放置しました。 確かに、約7時間ごとにloadavgが上昇しています。この周期のcronの設定はしておらず、またmackerel-agent内部でも7時間ごとに行う処理はありません。しかし、プラグインを多く入れるほどloadavgのピーク値も上がります。 本エントリーでは、この現象の原因について説明します。 loadavgが上昇する原因を調べるには、まずloadavg自体がどう計算されているかを知る必要があります。 まずは、Linuxがloada
The LF AI & Data Foundation supports and sustains open source projects within artificial intelligence (AI) and the data space. You can think of us as a greenhouse growing and sustaining open source AI and data projects from seed to fruition. We provide support to projects for open development among a diverse and thriving community, in addition to a number of enabling services that include membersh
これからLinuxでDTMをやってみようと思っている人、まずはこの記事を読んでほしい。本稿で記載する内容を完璧とまでは言わないが、なんとなくくらいは理解しておかないと、多分、DAWを入れてみたものの音が出ないとか、そもそもアプリが起動しない等のトラブルにほぼ確実に出くわす。 うるせー!とにかくはやくLinuxのDAWとかシンセ触ってみたいんだよぉお! と言いたい気持ちもわかる。ボクもそうだった。でもそれはかえって遠回りになりかねない。まずは落ち着いてLinuxの音周りの仕組みを知っておこうね。 目次 Linuxサウンドシステムの中枢的存在、ALSA サウンドサーバーの存在 PulseAudio JACK Audio Connection Kit サウンドサーバーが複数あることによって起こる弊害 さいごに Linuxサウンドシステムの中枢的存在、ALSA アプリケーションの音が、どのようにし
東大の情報科学科では3年の秋学期にCPU実験という、自分たちでCPU、コンパイラ、シミュレーターを作ってレイトレーシングを動かすことが単位要件の名物実験があります。僕らの班では12月初旬に単位要件を満たすCPUは出来ていたので、2/20にあった成果報告会までの間にIwashi班という自作CPU上でlinuxを動かすことを目標とした余興班を作ってこのエントリのタイトルにあるような結果に終わったのでその報告をしたいと思います。 コンテキストスイッチしている画像: 目次 目次 対象とする読者 自己紹介 できたこととできなかったこと 技術的な詳細 ISA よかったところ 悪かったところ 結論 ステート管理 Floating point UART 自作OS/Shellの仕様 動機 やること 実装方針 増えるレジスタ 増える命令 MMUの挙動 タイマ割り込みの挙動 iretの挙動 Kernelの実装
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 「Chromebook」ユーザーは間もなく、お気に入りのLinuxディストリビューションやLinuxアプリを、Googleの「Chrome OS」搭載ハードウェア上で簡単に実行できるようになるかもしれない。 Chrome Unboxedが報じているように、「New device policy to allow Linux VMs on Chrome OS」(Chrome OS上でのLinux仮想マシン(VM)の稼働を許可する新たなデバイスポリシー)と題された新たなマージコミットがChromium Gerritに追加されている。 関連エントリに目を通すと、4月24日頃に安定版のリリースが予定されているChrome OSのバージョン66での
以下のツイートが結構反響があったので、どんな事をやったのかまとめておく。 自分の勉強用に最小構成のlinuxを作ったので、githubに転がしておく(不要な.cファイルもパッと見つけられる限り削除した)https://t.co/KdTb6zgr8N— Liva (@liva_jy) 2018年2月8日 元ネタはsatさんのこのツイート。 linuxのコードを理解するための、主要関数や構造体の名前はそのままに、簡略化したカーネルというのは作ってみたい。cgroupsとかトレーサとかエラー処理とかは思い切ってばっさりと。常人はそこにはまって躓くから— sat (@satoru_takeuchi) 2018年2月8日 僕はカーネルには詳しくはないので、中のソースを弄って素朴な実装にリプレースする、みたいな事はできないのだけど、kernel configでminimalな構成にして、不要なファイル
We've already discussed the Linux kill command that you can use in case you want to terminate processes in Linux. However, there exists another command-line utility that you can use for the same purpose: killall. In this tutorial, we will discuss the basics of this command using some easy-to-understand examples. But before we do that, it's worth mentioning that all examples included in this tutori
はじめに 本書の主な対象読者はlinuxを含むOSのプロセススケジューラについて聞いたことがない人や、名前は知っているけど具体的に何をするものかをよく知らない人です。 linux kernelは複数プロセスを同時に動作させる(正確にはさせているように見せかける)ためのプロセススケジューラという機能を持っています。といっても、みなさんがlinuxシステムを使う場合は通常プロセススケジューラを意識しないで済むようになっています。では、あえて意識したい場合、どのような機能なのかを知ってみたい場合はどうすればよいのでしょうか。 kernel機能(ここではプロセススケジューラ)の挙動を明らかにするには、ソースを読む、色々ソース改変しながら動かしてみる1、などが有効です。しかし、ここでは一切ソースを読まずに、ユーザプロセスを使う実験のみによってカーネルの挙動を観測してみます。これは、まるで神様2の作っ
UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) で Vivado-HLS を使って合成した回路を動かすLinuxFPGAarm64zynqVivado はじめに 次の記事で UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) の構築をしました。 「UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) の構築(イントロ編)」@Qiita 「UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) の構築(Boot Loader編)」@Qiita 「UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) の構築(Linux Kernel編)」@Qiita 「UltraZed 向け Debian GNU/Linux (v2017.3版) の構築(Debian9 Ro
-> Updated June 22, 2018 – Three 16GB/FHD configs added to the line up in the US -> Updated Jan 26, 2018 – Added list of countries that offer the XPS 13 developer edition offline. Today I am excited to announce the availability of the 7th generation of the Ubuntu-based XPS 13 developer edition. Project Sputnik’s latest and greatest system is now simultaneously available in Europe, Canada and the
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く