重文の一遍上人像は焼失 2013年8月11日 松山市道後湯月町の宝厳寺で10日に発生した火災で所在が分からなくなった国指定重要文化財の「木造一遍上人立像」について、松山市教育委員会は11日、焼け跡を調べた結果、焼失したと明らかにした。 市教委と愛媛県教委は11日、像が保管されていた本堂など調査したが見つからず、建物の燃え方が激しいことから焼失したと判断した。文化庁に焼失を報告する。 宝厳寺のある場所は「踊り念仏」で知られる時宗の開祖一遍の生誕地とされている。像は高さ113センチで、一遍が立って合掌する姿を表したもの。 松山東署によると、11日の実況見分では、像があった場所は床まで焼け落ちていた。