アメリカで10月以降の予算が成立せず、政府機関の一部の閉鎖が現実味を帯びている問題で、与党・民主党が多数を占める議会の上院は30日、野党・共和党が多数を占める下院から送られたオバマ政権が推進する医療保険制度改革の延期を盛り込んだ暫定予算案を否決しました。 このまま与野党が歩み寄ることができなければ、政府機関の一部の閉鎖は避けられなくなるとみられます。 アメリカの予算は、議会の上院と下院の双方で可決されることが成立の条件ですが、1日から始まる新たな年度の予算は、上院で多数を占める与党・民主党と、下院で多数を占める野党・共和党が対立し、成立していません。 議会の上院と下院は互いに相手の暫定予算案を拒否する攻防を続け、予算が成立するめどは立っておらず、1日からの政府機関の一部の閉鎖が現実味を帯びています。 この攻防で、オバマ政権が推進する医療保険制度改革の延期を狙う共和党が多数を占める下院は、先