博士論文 背景雑音と話者の違いに頑健な 音声認識 2013年1月28日 指導教員 峯松 信明 教授 電気系工学専攻 37-107091 鈴木 雅之 あらまし 音声認識は様々なシステムの要素技術として利用されている.例えば,カーナビシステ ム,スマートフォンの音声対話システム,企業のコールセンタにおける電話自動応対シス テムなど,その応用範囲は多岐に渡る.音声認識の精度を高めることは,これらのシステ ムのユーザ満足度を向上させることに直結する.そのため,音声認識の精度を向上させる ために研究を進めていくことが重要である. 音声認識の精度は,様々な要因によって低下してしまうことが知られている.例えば背 景雑音が音声に重畳してしまった場合,何も対処を行わないと音声認識精度は大幅に低下 してしまう.他にも,話者の違い,マイクとの距離,部屋の残響,話している内容と,様々 な要因によって音声認識精度