著者の遠藤雅伸氏はゲームクリエイター。代表作には「ゼビウス」「ドルアーガの塔」「ファミリーサーキット」など、ファミコン世代の我々が幼少の砌(みぎり)お世話になった往年の名作が、ズラリと顔を揃える。 その遠藤氏、最近ではモバイルゲームも手がけている。東京大学大学院や宮城大学ではゲームデザインについての講義を担当し、本書は好評を博したその集中講義録。演習を交えたゲームデザインの講義はエンターテインメント性も高い。ゲームのみならず、コンテンツ制作全般に通じる「気づき」が得られる、読んで楽しい講義本だ。 ゲームデザインでは、プレイヤーに楽しんでもらう上でレベルデザインが重要になってくる。あまりに易しいものはすぐにクリアされ飽きられてしまうし、難し過ぎては敷居も高く愛想尽かされてしまう。名ゲームたりうるか、クソゲーで終わるか、絶妙のバランス感覚が要求され、その匙加減は実に紙一重だ。 ロールプレイング
![なぜ面白い、なぜハマる? 『遠藤雅伸のゲームデザイン講義実況中継』 - HONZ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c37f818f09e8949e1641c23038442b5cef0556b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51NmBdL%252B-yL.jpg)