この記事は Stan Advent Calendar 2016の12月5日の記事です。 またこの記事は,山口大学教育学部・教育心理学コースにおける「心理学研究演習」という授業の一環で行われた実験報告書をもとに作成されています。 この研究は,九州心理学会第77回大会で報告されました。 問題 柴崎(1963)は,お菓子を「嗜好にかなうことがおもな目的とされる」「自然物ではない,加工製造された食品である」「そのまま調理せずに食べられるようにつくられている完成食品である」「それ自体固有の形を有する食品である」と定義している。また,菓子が菓子らしくあるために,「菓子は見て美しく,嗜好をさそうことができるように美的に形成されなければならない」「食べておいしい,よい風味のある味覚が形成されなければ本質が失われる」とも述べている。 お菓子には心理的効果もある。例えば佐田(2001)は内田クレペリン検査を用