あるときは企業の不祥事にお偉方が土下座をし、またあるときは著名人の子どものスキャンダルに、当の親が泣いて謝る。政財界から芸能界まで不祥事・スキャンダルは尽きることなく、何か騒動があるごとに謝罪会見が開かれる。しかし、それらの中にはあまりにしらじらしいものが多く、あの謝罪を真に受けている人など存在するのだろうか。10年間以上も新聞に掲載された謝罪会見記事を収集し続け、それらをまとめた著書『マッド・アマノの「謝罪の品格」』(平凡社新書)を持つパロディストのマッド・アマノ氏はこう話す。 「謝罪会見はもう、パフォーマンスになって形骸化しているよね。最近は企業の危機管理もしっかりしているし、謝罪会見もあらかじめ決められた通りやっている。2007年に原発の臨界事故隠ぺいが発覚した東京電力の会見なんて、お辞儀のときに、前列と後列に座った幹部が、きれいにタイミング合わせてお辞儀したもん。ありゃ、かなり予行
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